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[細川珠生]【補正予算の無駄遣いを見逃すな】~衆議院議員玉木雄一郎氏に聞く~

Japan In-depth / 2016年1月24日 11時0分

[細川珠生]【補正予算の無駄遣いを見逃すな】~衆議院議員玉木雄一郎氏に聞く~

衆議院を通過し、参議院で審議まっただ中の今年度の補正予算。衆議院議員の玉木雄一郎氏を迎え、予算について聞いた。

補正予算とはそもそも一体どういったものなのか。「最初に予算を組んだときには予想しなかったこと、例えば災害。被害が出てお金が必要という場合等、来年の当初予算まで待っていられないというときに、急ぐものに対して、当初予算を補正するために作るのが本来の補正予算。」と玉木氏は説明した。今回の補正予算案は3兆5千億円にのぼる。

政府は、一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策に1兆円以上見込んでいるが、その内容について玉木氏は疑問を呈した。中でも、3世代同居を推進するための161億円について、「中身が非常にいい加減。」と批判した。3世代同居を推進する理由について、玉木氏が安倍総理に質問したところ、3世代同居した方が、出生率が高くなるからだと答えたという。「出生率を上げていかなければいけないということについては同意。

しかし、手段として、3世代が一緒に住むということが、そもそも出生率の向上に繋がるのかよくわからない。」と述べた。仮に関係があったとして、今回の予算案を見てみると、3世代同居に対応した新築住宅を建てることを支援している。当然、3世代が同居していることが、補助を受ける条件になるべきだが、なんと、そうではないという。

3世代同居ではなくても、玄関、台所、浴室とトイレの四つのうちから二つ以上ある家を新築する場合に補助が出る。さらに、木造でなくては駄目という意味不明な条件が付いている。玉木氏は、「税金の使われ方をチェックするのは、与野党を超えた立法府である国会に身を置く者の責任。」と述べ、政府が使おうとしているお金の使い方が、国民にとって正しいものでなければ声を上げるべきだという考えを示した。「効果がないことに貴重な税金を使うなという国民の声を代弁するのが国会議員のはずなのに、自民党の多くの先生は逆らうと首が飛ばされるから皆何も言わない。」と述べ、与党を批判した。

28年度予算で減らしたが、27年度の補正予算で復活した「ゾンビ予算」と呼ばれるものもある。ここ三年間、全ての補正予算の予算委員会の質問に立った玉木氏は、「各省庁が、『これは無駄だ』と予算要求を出し、行革大臣が減らしなさいと指摘して予算を減らす。と思ったら補正予算で隠れて復活。このような手法が良く使われている。」と指摘した。

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