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仏総選挙 マクロン派候補半数新人

Japan In-depth / 2017年5月14日 8時0分

仏総選挙 マクロン派候補半数新人

Ulala(ライター・ブロガー)

「フランス Ulala の視点」

 

 

【まとめ】

・仏大統領選、嘘ニュースの影響は小。

・6月総選挙、マクロン派428人擁立、半数新人。

・議会で分裂・対立は必至の情勢。

半世紀にわたりオランド大統領の社会党など左派と中道・右派が交互に政権を担う二大政党制が続いていたフランス。今回は、2大政党の候補は大統領選で決選投票に進むことができず、「前進」という新党を結成したエマニュエル・マクロン氏と極右政党「国民戦線(FN)」のルペン党首が決選投票に進み、最終的に勝利したのはマクロン氏となった。マクロン氏は5月14日に大統領に就任する。

■ 米・大統領選よりフェイクメールの影響は小


アメリカ大統領選では、選挙前2カ月間の候補者2人に関する記事上位200本のうち3分の1以上が偽ニュース(フェイクニュース)サイトであったり、Facebookに掲載されたフェイクニュースの拡散が多くの有権者に影響を与えた可能性が指摘され、選挙後にはFacebookが多くの批判を浴びた。
しかしながら、フランスの大統領選で注目すべきなのは、多少のハッキング、フェイクニュースがあったにしろ、アメリカに比べれば数も少なかった点だ。

それもそのはず。フェイクニュースによって選挙の結果が左右される可能性があることがアメリカの大統領選で浮彫りになったことを受け、その後、各社でいろいろな対策が練られたのだ。

・強化されたフェイクニュース対策

Facebookはフランスの大統領選第1回目投票を控えた4月中旬、フェイクニュース対策を強化し国内のアカウント約3万件を停止。さらに増え続けるフェイクニュース対策として、関連記事をチェックする新機能をテストしていた。また、Googleもフェイクニュース拡散を防ぐ、ファクトチェック機能を導入、など数々のフェイクニュース対策が取られた。また、フェイクニュースの存在が人々に知られ、読む側に気を付ける人が出てきたことも否めないだろう。

■ マクロン派、428人擁立

今後のフランス大統領関連の予定としては、5月14日に大統領に就任後、15日には首相が任命、6月11・18日には国民議会選挙が行われることになっている。1年前に旗揚げした「前進」には現在議席がなく、安定した政治基盤を築くために十分な議席が獲得できるかが今後の大きな焦点だ。
議席の半数を獲得することを大きな目標に掲げて、11日には「前進」のリシャール・フェラン書記長が候補者を発表した。発表された候補者の内訳は、男性と女性がそれぞれ214人。うち52%は政治経験がない。577選挙区すべてに候補を立てるとしており、今後も追加の公認候補が発表される見込みだ。
バルス前首相は9日、「社会党は死んだ」として「前進」から下院選に出馬する意向を示した。しかしながらフェラン氏は「彼はまだ候補資格を満たしていない」と述べ、1次公認の候補者には入ってない。

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