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トランプ大統領が非武装地帯に行かない理由

Japan In-depth / 2017年11月5日 8時45分

トランプ大統領が非武装地帯に行かない理由

古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)

「古森義久の内外透視」

 

【まとめ】

・トランプ米大統領は今回の訪韓で非武装地帯(DMZ)を訪問しないことが明らかになった。

・歴代米大統領はDMZを訪問していることからトランプ氏に批判の声も。

・トランプ氏の韓国訪問時の言動に注目集まる。

 

 【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真の説明と出典のみ記載されていることがあります。その場合はhttp://japan-indepth.jp/?p=37010で記事をお読みください。】

 

アメリカのドナルド・トランプ大統領は11月5日からアジア各国の歴訪を始め、まず日本を訪れた後、7日からは韓国を訪問するが、韓国滞在中には歴代のアメリカ大統領が必ず実行してきた朝鮮半島の南北軍事境界線の訪問はしないこととなった。その理由は一体、なんなのか。

ホワイトハウス高官は10月31日、トランプ大統領の韓国訪問について記者団に説明するなかで、「大統領は今回は非武装地帯(DMZ)を訪れない」と言明した。

写真)トランプ米大統領と韓国文在寅大統領 2017年6月30日 Photo by Natig Sharifov

非武装地帯とは大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国との境界線の幅4キロに及ぶ軍事境界線を指す。この境界線の北にはもちろん北朝鮮の大部隊が配備され、境界線の南に展開する韓国軍、米軍と対峙する。

朝鮮半島ではまだ朝鮮戦争が完全に終わって当事国同士が講和条約を結ぶという状態にいたっていないため、暫定の休戦協定に基づくこの対峙はまた戦争を再発しかねない潜在的な危険を常に秘めているわけだ。

だからこそアメリカの歴代の大統領は韓国を訪問すれば、必ずこの境界線に足を運び、近くに駐在する米軍将兵を激励してきた。同時に、いざという有事には韓国の防衛にあたる決意を示して、米韓同盟の堅固さを誇示することが境界線訪問の目的でもあった。

これまでアメリカの大統領は1980年代はじめのレーガン大統領以来、クリントン、ブッシュ二代目、オバマ各大統領ともこの軍事境界線に足を運んだ。先代ブッシュ大統領だけは訪韓でも境界線には行かなかったが、副大統領時代に何度かその訪問を経験していたためだとされた。

一方、トランプ大統領は北朝鮮への軍事姿勢をも強固にし、在館米軍の役割の重大さを強調してきた。であるのにその軍事の最前線に行かないことへの批判も表明された。

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