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最新にして最大の掃海艦就役

Japan In-depth / 2018年3月16日 16時40分

最新にして最大の掃海艦就役

   文谷数重(軍事専門誌ライター)

 

【まとめ】

 ・3月16日、海自最新で最大の掃海艦「ひらど」が就役した。

・「ひらど」は優れた対機雷戦能力を誇る。

・EOD、水中処分員と呼ばれるダイバー運用機能も擁し、テロとの戦いに威力を発揮する。

 

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真の説明と出典のみ記載されていることがあります。その場合はhttp://japan-indepth.jp/?p=38942で記事をお読みください。】

 

 

3月16日11時35分に、JMU鶴見造船所で掃海艦「ひらど」が自衛艦旗を掲揚、就役した。艦長は2等海佐相馬誉介。「あわじ」型の2番艦にあたる。排水量(重量)690トン、全量は67mである。

 

撮影:池田志信

撮影:池田志信

 

「ひらど」は海自最大の掃海艦艇である。その規模は従来艦に劣らない。一見すれば退役した「やえやま」型よりも縮小したようにみえる。だが、実際の船体容積は同じか、むしろ大きい。構造を従来艦の木造から軽量なFRP(Fiber-Reinforced Plastics)に改めた結果だ。

写真)掃海艦つしま(「やえやま」型)
出典)Andrew Smith, U.S. Navy

 

そのため今後の海外派遣の主役となる。海自掃海部隊は東半球で最高の能力を持つ。欧州海軍に次ぐ地位にあり、相当の分野で米海軍も凌いでいる。スエズ以東の主要航路・港湾で機雷が問題となった場合、「ひらど」が真っ先に派遣されることになる。

 

■ 対機雷戦能力は高い

 

その能力も高い。

 

「ひらど」の対機雷機材はすべて最新型で揃えられている。

 

ソーナーはOQQ-10だ。これは海底・水中を音波画像で捜索する機材である。特に「あわじ」「ひらど」用としては吊下式に作られている。これは海中変温層や河口での流入真水との二層分離対策だ。これらの境界面は走査音波を通さない。だからソーナー本体をその下に降ろせる仕組みにしている。

 

またTEM(target emulation mode)掃海機能も持つ。これは従来の掃海・掃討技法では対処不能な機雷にも対抗できる機能だ。例えば、泥の中に埋まってしまった機雷でも威力を発揮する。TEMにより通航させたい艦船にあわせた安全化ができる。

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