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ノートルダム火災、寄付続々

Japan In-depth / 2019年4月17日 13時0分

ノートルダム火災、寄付続々

Ulala(ライター・ブロガー)

「フランス Ulala の視点」

【まとめ】

・ノートルダム寺院、尖塔と屋根焼失。

・完全な再建には数十年を要する。

・高級ブランド創業家らから寄付続々。

 

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=45237でお読みください。】

 

パリの有名な観光名所であり、ノートルダム大聖堂が火事になり、激しく炎上した。常にその場にあり、消滅の危機が起ることなど思いもしなかったパリの象徴ともいえる建物から、激しい炎と煙が出ているさまは、誰しも驚きと悲しみを隠すことができなかった。

ノートルダム大聖堂は1345年の完成以来、フランス革命や二つの大戦も生き延びたフランスを象徴するともいえる建築物だ。1991年にはユネスコの世界遺産にも登録され、毎年約1300万人の観光客が訪れる。

▲写真 ノートルダム大聖堂 出典:Pixabay

火事は15日午後6時50分(日本時間16日午前1時50分)ごろ、高層部から出火した。尖塔(せんとう)部分の修復が行われており足場も組まれていたが、作業員もすでに帰宅しており、ミサなども終わっていたため、多くの人は建物内に残っていなかったのは幸いであった。

出火から約30分後、異臭を感じたフィリップ・マルセ神父が気が付いた時にはすでにあっという間に炎が回っていた状態だったと言う。爆弾の様に火が燃え広がり、神父はすぐさま聖遺物を救いに向かった。その後すぐに、屋根のほとんどが炎上する大火災と発展し、ついに1時間足らずで高さ約90メートルの尖塔が焼け落ちたのである。

パリの消防隊は400人が対応にあたり、16日未明まで懸命の消火活動を続け、建物の崩壊を防いだ。そしてようやく午前3時30分前に一通りの火を消すことができたのだ。

消火中は、傍から見れば目につくホースの量は少ししかなかったようにも見えたが、18本のホースを装備し、小型ボートを使用して巨大なパイプにつなげ、セーヌ川から直接水を吸い上げた。小型無人機(ドローン)数機、ロボット1台も投入されたれ、危険が予測される箇所への調査に大活躍した。もちろん火の手の上がっている東部分の消火に力を注いだが、それと同時に、ノートルダムとしてよく知られている、2つの巨大な鐘楼や美しいステンドグラスで作られている「バラ窓」がある西側に燃え移らないように最善がつくされた。そして同時に建物内の家具や貴重品を運び出すことに精力を費やしたのだ。

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