独のアジア人差別CMその後

Japan In-depth / 2019年4月17日 20時40分

独のアジア人差別CMその後

サンドラ・ヘフェリン

【まとめ】

・差別的CMだとの認識が全くないホルンバッハ社。

・ドイツ国内ではアジア人差別とは受け止められていない。

・独でアジア人差別撲滅の一歩が踏み出されようとしている。

 

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て見ることができません。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=45249でお読み下さい。】

 

先月、ドイツのDIY企業のホルンバッハ社が「日本人だと思われる女性が肉体労働をした白人男性の下着のにおいを嗅ぎ性的な絶頂に達す模様」をCMに描き、これが「アジア人女性に対して差別的」だとして現地の東洋人の間で非難の声が上がっていました。日本や韓国のメディアもこの問題について報じました。

 

■ ホルンバッハ社はなぜそんなに強気なのか

問題のCMは同社のYoutubeチャンネルやドイツやオランダのテレビなどで流れており、CMの中止および同社の謝罪を求める署名の数が3万を超えた時点でも、ホルンバッハ社は動画を削除していませんでした。批判の声が大きくなる中でも、同社は自社のホームページにUnsere Haltung(和訳「私たちの姿勢」)なる文章を日本語やハングルでも公開し、いかに同社が差別的ではない多様な会社であるかを「説明」していました。同社はどこまでも強気で動画を削除する様子は一向に見えてこなかったのですが、状況が変わったのは去る4月15日です。

 

■ ドイツ国内からは「消えた」CM

4月15日にホルンバッハ社は自社のYoutubeとFacebookから動画を削除しました。また、ドイツ国内のテレビでも問題のCMは放送されなくなりました。しかし同社から謝罪のコメントは聞こえてきません。実は同社が自主的に反省をした上で動画を取り下げたのではなく、削除はドイツの広告全般を審議するDeutscher Werberat(独広告審議委員会)の指示によるものでした。独広告審議委員会には過去の数週間の間に多くの苦情が寄せられ、同委員会が調査したところ、例の動画は「人種、出身、性別に基づいて人を差別してはならない」というドイツの条項に違反した疑いがあるとしています。結果的にホルンバッハ社は4月15日付でドイツ国内の主なチャンネルで広告を取り下げることとなりました。

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