可能性に「気付き」、将来を「築く」〜何度でもやり直せる社会を目指して〜(前編)
Japan In-depth / 2019年9月7日 18時11分
「今、あなたの話を聞きたい」
Japan In-depth編集部(外園桃子・髙橋十詠)
【まとめ】
・鬱や不登校に対しての理解や関心は、都心と地方で差がある。
・都心の良い点は、所属するコミュニティーを自分で選べること。
・近代社会で生きづらさを感じてる人は世界的に増加しているのではないか。
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不登校、引きこもり、鬱、発達障害。
これらの言葉にどのようなイメージを持つだろうか。「社会についていけない」と感じるだろうか。では、その価値観は一体いつ、どこから生まれたのだろうか。
上記のような経験をした人の多くを、社会に輩出している会社がある。「何度でもやり直せる社会」を目指すキズキグループ。
キズキグループは「やり直したい」気持ちをサポートする会社として、個別指導塾「キズキ共育塾」を中心に、行政からの委託による若年無業者の「就労支援事業」や、経済的な困難を抱える家庭への「学習支援事業」など様々なアプローチから、困難を抱えた方々を支援している。
今回、代表の安田祐輔氏に話を聞いた。
まず、キズキグループ創設の経緯について安田氏は、「入社後、鬱になり会社に通えなくなった時がターニングポイントだった」と述べた。当時はリーマンショックとも重なり、どう食べていこうか悩んでいたとき、「自分が持っているスキルが、勉強を教えることだった。」という。
安田氏は、「食いつなぐために英語を教えたりしていたが、ただ勉強を教えるだけだと興味がわかず、意味のあることがしたかった。大学受験をやり直すときに苦労した経験があり、そういう人に特化した塾があったらニーズがあるのではないかと思い、8年前につくったのがこの塾。」と述べた。
また、会社の創立過程で苦労したことは、お客様の確保だと答えた。「社会的に意味のあることをやりたい」と思っていた分、お客様が入ってこないと「たいして意味がないのではないか」と葛藤したり、自身の生活への不安を抱いたりしたという。
▲写真 キズキグループ代表(創業者)安田祐輔氏 ©Japan In-depth編集部
次に、「社会的に意味のあることがしたい」と思うようになったきっかけとして、どのようなきっかけがあったのかを聞いた。
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