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「ワクチンで守られる命がある」元厚生労働大臣政務官三ツ林裕巳衆議院議員

Japan In-depth / 2019年12月9日 11時0分

「ワクチンで守られる命がある」元厚生労働大臣政務官三ツ林裕巳衆議院議員


細川珠生(政治ジャーナリスト)


「細川珠生モーニングトーク」2019年11月30日放送


Japan In-depth 編集部(淺沼慶子)


【まとめ】


・日本のワクチン接種の現状は、先進国に比べかなり遅れている。


・検証や副反応みることも大事だが、国はワクチンで守れる命があること最優先すべき。


・オリンピック・パラリンピックまで残り僅か。麻疹・風疹対策急務。


 


今回のモーニングトークでは、自民党衆議院議員で元厚生労働大臣政務官の三ッ林 裕巳氏をゲストに招き、政治ジャーナリストの細川珠生が話を聞いた。


インフルエンザも流行する時期に差し掛かっている。細川氏は医師としても活動する三ツ林氏に、日本のワクチン接種の現状と問題点を尋ねた。病気の予防のために予防接種は有効だと考えられているが、日本は先進国の中でも予防接種が遅れているという。


三ツ林氏は、第一に「日本のワクチンの種類が米国に比べて少ない」と現状を指摘した。この理由としては30年前、麻疹や風疹、おたふくに有効なMMRワクチンが子供に無菌性髄膜炎を引き起こしたことで、国が敗訴したことにあるという。それまでは学校で集団接種が行われるなど定期接種が義務化されていたが、努力義務に変わった。これにより三ツ林氏は「ワクチンに対する信頼性について、保護者の間で考え方が異なり(予防接種を)受けないといったことがあった」と述べた。


安全性の確立が求められる中、2009年に日本で新型インフルエンザが流行した。この時日本はWHOからワクチン接種が遅れていることを指摘され、米国や欧州では使用されていたヒブワクチンやHPV、肺炎球菌ワクチン、水痘ワクチン、B型肝炎ワクチンを導入するようになった。副反応を保護者が警戒してしまうこと、努力義務になったこと、国の対応が慎重になったことを改善しようと取り組みが行われているが、三ツ林氏は「まだ遅れている」と強調した。


細川氏は水疱瘡やおたふく風邪の予防接種を例に出しながら、アメリカでは最初の予防接種の10年後には再度接種が求められる一方で、日本では自費負担である上に1回打てばそれで終わり。結果、大人になってから水疱瘡とほぼ同じウイルスとされる帯状疱疹にかかることがあるといった現状を「手薄だ」と述べた。しかし自費負担のままでは複数回予防接種を行うことは難しい。細川氏は「ワクチンによって病気を予防することがどれほど重要か、理解を広めなければいけないのではないか」と述べた上で、こうした副反応を恐れてなるべく接種を避けたいという考え方が多い現状をどう改善するのか尋ねた。


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