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ハワイで知った「ローフード」とは

Japan In-depth / 2023年12月7日 7時0分

ローパンプキンムースを食べた感想としては、市販のものと比べて明らかに甘味が強烈でなく、自然な甘味を感じ取れた。自分は一つ食べただけで、疲労が回復して心が満たされた。


ローフードとハイカロリーなスイーツとは相性が悪いようにみえるかもしれないが、ロースイーツは、非加熱、白砂糖、小麦粉、乳製品、卵、大豆、添加物不使用、グルテンフリー、全ての植物性の材料を使用するため、心身に良く、罪悪感フリーなスイーツなのだそうだ。


市販のスイーツを食べると、過熱されているため酵素が壊れたり、小麦粉を使うことでその中に含まれるグルテンが腸壁をはがし、消化不良を起こしたり、乳製品を使うことで癌のリスクが高まったりすることがあるほか、精製された市販のスイーツは栄養が少なく、どんどん食べてしまう傾向がある、と千恵氏は話す。


一方で、白砂糖や乳製品を使わず、火を通さないローフードスイーツは、生きている素材をそのまま摂取するのに加え、酵素、ビタミン、ミネラル、植物繊維を丸ごと摂れるので、栄養が凝縮され、少量でも満足でき、カロリーの過度な摂取を心配する必要性がない。また、ホールフードを使うローフードは、食の安全性が見えることに加え、出す生ごみの量も少なくて済む。さらに、火や油を使わないことにより、二酸化炭素の排出を防ぐことができ、地球環境に貢献することにもつながるのだという。


ローフードスイーツは作り方も材料を揃えた後は混ぜて固めるだけの簡単ステップで作る事ができる。


ここでローフードの安全性についても触れておきたい。


ローフードの効用が科学的、医学的に証明されているのかどうかに関して、ローフードの食事法は酵素栄養学を基に設計されている。アメリカでは、 Dr. Edward Howell が提唱している。有名な著書にEnzyme Nutritionがある。(日本語版は、キラー・フード)



写真)『Enzyme Nutrition』Edward Howell 出典)Amazon


日本では、実際に臨床現場で食事指導の一環として酵素栄養学(ローフード)が取り入れられている。ただし、医療行為ではないので、ローフードの効用で、直接的に「〇〇が治る」とは言えない。ローフードというのは、あくまでも食事法のひとつだ。


ローフードに関して、もう一つの疑問は、加熱しないことが食中毒の原因になるのではないか、という点だ。食中毒に関していえば、48度の加熱では、サルモネラ菌やアニサキスを殺すことはできないので、生の肉や魚を食べることにリスクがあることは否めない。サルモネラ菌は、一般的に加熱前の食肉に付着していることが多い。また、アニサキスは生の魚介類に寄生するものなので、肉や魚をほとんど使わないローフードにおいては、食材そのものが原因になることは少ないといえる。


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