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オススメ見逃しドラマ(下)年末年始に備えて その4

Japan In-depth / 2023年12月22日 11時0分

当初はPTA筋からの批判も寄せられたと聞くが、回を重ねるごとに、実は彼女は、生徒が自発的に問題に取り組むような人間になってもらいたい一心で、あえて悪役を買って出ていたことが分かってくる。最終回の視聴率は、初回から10%以上も上がったそうだ。





どうしてこの時期にこのドラマをオススメするかというと、理由はふたつある。





最近、学校でイジメに遭った女子児童が、連絡ノートに自殺願望をほのめかすようなことを書いたところ、花マルを付けた上に「You can do it. (あなたならできる)」と書き添えて返却した女教師がいたという。





2021年2月に北海道旭川市で、イジメを苦にした女子中学生が行方不明となり、凍死した事件では、保護者から面談を申し込まれた担任が、彼氏とのデートを優先させるべく断っていたことが発覚している。





ドラマの担任教師の姿勢は、これらとは対極にあるものだが、アンチテーゼというよりは、生徒児童を指導する立場では、ひとつ間違えると重大な結果を招きかねないわけで、むしろ、





「よい先生は真似しちゃいけません」





みたいな効用があるのではないかと、私には思える。





私事にわたるが、私も小学校3年の時の担任女教師とそりが合わず、ずいぶん嫌な思いをさせられた。当時の私は、勉強はよくできたのだが、その分、授業に集中せず、教師に楯突くようなこともままあったので、嫌われたのだろう。





だからと言って、優等生のXX君とわざわざ引き比べて、





「足下にも及ばないよ!」





などといびられる筋合いがあったのか。他にも、まあ、思い出すとブチ切れそうになるので詳細までは述べないが、陰険なイジメとしか思えないことを一度ならずされた。





なので私は、このドラマは終始、担任でなく生徒たちに感情移入して見ていた。





もうひとつの理由は、生徒を演じた子役たちが、なかなかよい芝居をしていた。





もう一人の主人公とも言える神田和美を演じたのが志田未来。





彼女はこの翌年『14才の母』(日本テレビ系)に主演してブレイクし、その後も数々のドラマで活躍している。





その彼女へのイジメに加わったりする役回りだった伊藤沙莉には、ちょっといい話がある。クランクアップの直前、天海祐希に呼び出されたそうだ。





なにかこっぴどく叱られるのかと、ビクビクしながら楽屋を訪ねると、意外にも、子役の中であなたが一番よかった、と声をかけられた。私の一体どこがですか、と訝る彼女に天海祐希は、こう諭したという。





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