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【海外発!Breaking News】工場作業員が270度の加圧式スチームオーブンに落下。その死の責任をめぐる裁判の行方は。(米)

TechinsightJapan / 2015年4月30日 13時45分

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ロサンゼルスのツナ工場で働く男性従業員が2012年に不慮の事故死を遂げていた件について、検事当局は会社および工場の管理者の3者を訴追。工場での事故は全面的に管理者の責任という主旨の訴追は食品業界全体に波紋を広げているもようだ。

ツナ缶メーカーとして知られる「バンブル・ビー・フーズ(本拠地:サンディエゴ)」のロサンゼルス工場で2012年10月11日、5年勤務していたホセ・メレーナさんという当時62歳の男性従業員が命を落とした事件。米ロサンゼルス郡地区検事当局はこのほど、同社および工場の元マネージャーであったソール・ フローレス(42)、オペレーション管理者のエンジェル・ロドリゲス(63)の3者を労働安全衛生法違反の容疑で訴追した。

事故現場となった工場はアナハイムにも近いサンタフェ・スプリングズにあり、メレーナさんが誤って落下したのは、アルミ缶を消毒してマグロをツナの状態に蒸すという10メートルほどの長円筒型をした加圧式スチームオーブン。同じ部屋には複数の作業員がいたが5トンを超すマグロの搬入作業に追われており、メレーナさんについては誰もが「トイレにでも行ったのだろう」と解釈していたという。2時間にわたりスチームオーブンの扉は密閉され、中で温度は270度にまで上昇。その後にメレーナさんの変わり果てた遺体を従業員が発見していた。

父親であるメレーナさんを喪った6人の子供たちの悲しみは深く、裁判で有罪の判決が下ればフローレスらには最高3年の懲役刑が予想されるほか、罰金や遺族への慰謝料として会社には日本円にして1億7000万円ほどの支払いが命じられるのではないかという。業績悪化や株主離れを恐れる同社はこれをかなり不服だとしており、5月27日の出廷を前に、ほかの解決の糸口を探して早期解決を図りたいとしている。

※ 画像はlosangeles.cbslocal.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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