【エンタがビタミン♪】古舘伊知郎 『報ステ』ラストコメントに水道橋博士「今後の展開が楽しみ」
TechinsightJapan / 2016年4月1日 14時30分
古舘伊知郎キャスターが『報道ステーション』最後の出演を終えた。彼の熱いラストコメントは大きな反響を呼び、ツイッターでも様々な感想がつぶやかれている。そんななか、かねてより彼の才能を高く評価してきた水道橋博士は「今後の展開が楽しみだ」と期待を膨らませていた。
テレビ朝日系のニュース番組『報道ステーション』で12年間にわたりキャスターを務めた古舘伊知郎が、2016年3月31日の放送をもって最後の出演となった。この日は、気象情報を担当してきた林美沙希、スポーツキャスターの青山愛も同番組を卒業とあり、古舘から労いの言葉があった。スタジオの奥で見守る武内絵美アナウンサーやスポーツキャスターの稲葉篤紀、松岡修造、朝日新聞論説委員・三浦俊章さんの姿も見られた。
番組の終わりにおよそ8分間、古舘伊知郎が届けた熱い言葉には様々な思いが込められていた。視聴者から寄せられる感想や意見について「お褒めの言葉に喜び、徹底的な罵倒に傷ついたこともありました」「私も“電波”という公器を使ってしゃべらせていただいているからには、どこかで誰かが傷ついているはず。因果が巡り自分もまた傷つけられて当然だ」という主旨のコメントから彼が12年間貫いた“本音で語る”姿勢が感じられる。そして、そのように思えるまでに育ててくれたのは他ならぬ視聴者の皆さんだと感謝していた。
12年前には、誰でも分かりやすい普段どおりの言葉で「ざっくばらんなニュース番組を作りたい」と思ったものの、ニュースという性質や「テレビ局としても、誰かを傷つけちゃいけない」ことから言葉の制約を痛感、「正直、窮屈になってきた」という。自らテレビ朝日に「引かせてください」と願い出たのが真相だと明かした。
また、同番組でコメンテーターを務める政治学者の中島岳志さんが「空気を読むという特性が人間にはある。読むから、一方向にどうしても空気は流れていってしまう。だからこそ、反面で“水をさす”という言動が必要になる」と話したことに感銘を受けており、「つるんつるんの無難な言葉で固めた番組など、ちっとも面白くありません」と熱く訴える。人間が作るのだから情熱を持てば多少なりとも番組は偏るもので、「全体的にほど良いバランス」になるよう努力すればよいのではないかと持論を述べた。
放送後に、編集者で(株)グーテンベルクオーケストラ代表の菅付雅信さんは『菅付雅信(MASAMEGURO)ツイッター』で「最終回の締めのコメントの見事さ」と称え、「政治経済ではない喋り手の言葉の異種格闘技は見応えがあった。残念そしてリスペクト!」とつぶやいている。また、著書『藝人春秋』(2012年)で“古舘伊知郎の失われた過激実況”に触れている水道橋博士は『水道橋博士(s_hakase)ツイッター』で、もし古舘伊知郎がバラエティ番組を持てば「現在の勢力地図がオセロのように入れ替わる」と読みつつ「絶対的才能の持ち主だけに今後の展開が楽しみだ」という。
3月25日、古舘伊知郎が『報ステ』で最後の金曜日に迎えたみのもんたは「キミのプロレス実況は凄かったもんなー」と舌を巻いていた。31日には演歌『浪花節だよ人生は』の一節を用いながら「死んでまた再生します! みなさん、本当にありがとうございました!」と頭を下げたが、次に姿を見るときはどのような形になるだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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