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【海外発!Breaking News】末期がんと偽り克服本まで出版 嘘を重ね大金を得た女ブロガー(豪)

TechinsightJapan / 2017年3月23日 22時0分

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余命わずかと偽って多くの人の同情を得ただけでなく、その嘘を足掛かりに「ヘルシーな食生活でがんを克服」と本まで出版し更なる嘘を重ね、ソーシャルメディアで知名度を上げた25歳の女ブロガーに、豪メルボルン裁判所がこのほど有罪判決を下した。英紙『Evening Standard』など複数メディアが伝えている。

ベル・ギブソンが自分を偽り世間を騙そうと思い立ったのは2009年、18歳のことだった。脳のがんで余命4か月だと自身のフェイスブックやインスタグラムに書き込んだギブソンは「ヘルシーな食生活やセラピーでがんを克服した」と更なる嘘を重ね、「The Whole Pantry」という著書を出版、同名のアプリまで作成したことでSNSで認知度を上げた。

ギブソンはがんを克服した理由としてインドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」や酸素セラピーを試したり、グルテンやシュガーフリーの健康的で栄養のある食生活に変えたことを挙げていた。しかし、そのどれもが真っ赤な嘘であった。

メディアでも知られるところとなったギブソンが、真の素性を明かされるまでにそう時間はかからなかった。2015年に雑誌のインタビューで、ギブソンは「がんになどなったことはない」と自分の嘘を認めたのだ。

この嘘がきっかけで、昨年6月に「Consumer Affairs Victoria(ヴィクトリア消費者問題)」は、ギブソンと彼女の会社「Inkerman Road Nominees」を民事訴訟に持ち込んだ。これまでにメディアやSNSを通して、ギブソンや彼女の会社は著書の印税やアプリからなど莫大な収益を得ている。その金額は420,000オーストラリアドル(約3,560万円)にも上っており、ギブソンは複数の慈善団体に寄付する旨を公表していた。しかしほとんどの慈善団体はギブソンからの寄付を得ておらず、わずか10,000オーストラリアドル(約85万円)のみが寄付されただけだった。

自分を病気と偽っただけでなく、慈善団体にも嘘をつき社会を欺いたギブソンは「なぜ寄付しなかったのかと聞かれても答えなんてないわ。答えなければいけないのなら、適当に答えを見つけるしかないわね」と全く反省の色を見せていないという。

今年3月15日、メルボルンの連邦裁判所でデビー・モーティマー判事は「誤解を招いた詐欺的行為」としてギブソンに有罪判決を下した。この日出廷しなかったギブソンに対して、判事は「がんと偽り社会を欺いたのは不合理以外の何ものでもないが、被告は自分の健康状態に対して妄想癖があった可能性もある。しかしながら被告を信じていた福祉関係者や情緒不安定な子供たちへの嘘は許し難い」と述べた。

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