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【海外発!Breaking News】離陸直前に泥酔、コックピットで気絶したパイロットに懲役の可能性(カナダ)

TechinsightJapan / 2017年3月29日 19時44分

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多くの乗客の命を預かりながら泥酔状態でコックピットに搭乗し、離陸前に気絶するという無責任な行為に及んだパイロット。彼に対する裁判が3月21日に行われ、懲役に直面する可能性があることをカナダ『CBC News』や英『Mirror』が伝えている。

昨年12月31日、カナダのカルガリー国際空港で、メキシコのカンクンへ向けて出発直前のカナダ格安航空会社「Sunwing Airline(サンウィング航空)」に乗務していたスロバキア出身のパイロット、ミロスラフ・グロニク(Miroslav Gronych、37)が泥酔し操縦室で気絶したため逮捕された。

同日午前0時48分にカルガリー空港に到着したグロニクは、朝7時に乗務予定があったため6時には空港に戻ってこなければならなかった。ところがホテルの部屋でウォッカを大量に飲むという失態を犯していたのだ。また時間通りに姿を見せなかったことからサンウィング航空の運営管理室が捜したところ、見つかったグロニクは「セキュリティを通過して迷ってしまった」と答えたという。

その後、グロニクは7時5分に搭乗しコックピットの席についたものの、航空局側と他の乗務員らはグロニクの言葉が不明瞭でまっすぐに歩くこともできないことに気付いた。「飛行機を降りろ」と言われたグロニクは「わかった」と答えたが、あまりの泥酔状態に気絶してしまったという。

しかし起こされ「自分で飛行機を降りるか警察を呼ぶか」と告げられ、機内から出たグロニクを航空スタッフらが抱えて警察に引き渡した。乗客99人には「パイロットは突然の病気になった」と説明したが、ほとんどの乗客にはふらつきながら飛行機を降りるグロニクの姿からして「酔っていた」と思われていたようだ。

泥酔状態で気絶までしてしまうという醜態を晒し、乗客の安全を顧みなかったグロニクだが、彼の弁護士スーザン・カルパ氏は「グロニクは2010年からアルコール依存症に陥っていた」と述べており、現在は住居があるサスカトゥーンで治療を受けていると話している。

3月21日の裁判に出廷したグロニクは、ネイビー色のスーツに赤いネクタイで被告人席から「自分を恥じており、とても後悔している」と涙ながらに謝罪した。既婚で2児の父親でもあるグロニクだが、家族はマスコミや世間から相当の批判を受けていたようだ。

逮捕されて以来、グロニクは一滴もお酒を飲んでいないそうだが、航空会社、乗客、同僚らの信頼を大きく裏切ったことは否めない。今回の法廷でロザリンド・グリーンウッド検察官はアン・ブラウン地方裁判所判事に、グロニクの罪に対して「自分がしたことに全面的に責任を取るべき」として懲役1年を求刑した。一方でカルパ弁護士は「3か月~6か月の量刑で十分」と反論している。

なおカナダではこうした事例は今までになく、アメリカでパイロットが泥酔し逮捕され実刑判決を受けたケースがあることをグリーンウッド検察官は述べている。そのパイロットにはグロニクと比較して体内の血中アルコール濃度が低かったにもかかわらず5年の実刑判決が科せられたという。グロニクの件に関する判決は4月3日の予定とのことだ。

出典:http://www.cbc.ca
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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