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【海外発!Breaking News】16歳の結合双生児、分離手術望まず「私たちは今のままがいい」(米)

TechinsightJapan / 2017年4月24日 10時31分

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2000年6月、カルメンさんとルピタ・アンドラーデさんは結合双生児としてメキシコで誕生した。両親は医師から「3日もてばいいでしょう」と宣告を受けたが、2人は肋骨の一部、循環系器官、消化器官、生殖機能を共有しながらも成長を重ね、16歳となった。『Hartford Courant』が伝えている。

それぞれが頭、心臓、2つの腕、肺、胃を持つ結合双生児のカルメンさんとルピタさんは現在、米コネチカット州ニューミルフォードで家族とともに暮らしている。最先端の医療を受けさせようと、両親は就労ビザを取ってアメリカに移住したものの、2人は「分離手術を受けるつもりはない」と言い切る。結合双生児は20万に1組の確率で誕生すると言われるが、そのほとんどが短命で分離手術の例が極端に少ない。

医師には「臓器を共有している2人の手術には危険が伴うが、このまま分離せず放置することは命に関わる」と告げられている。ルピタさんは脊椎が極度に湾曲しているために肺を圧迫し、肺活量が通常の40%しかない。今後神経系の障害はもちろん、呼吸に影響が出ることを医師は懸念する。

2人は物心ついた時からフィジカルセラピーを受け、立ち方、座り方、歩き方、バランスの取り方などを訓練してきた。2人が初めて歩いたのは4歳だったという。洋服は常に2セットを購入し、母親の友人が仕立てたものを着用している。カルメンさんが身体の右側、ルピタさんが左側をコントロールするが、お互いに助け合うことを忘れず、その息はピッタリだ。

現在、ノンウォ高校(Nonnewaug High School)で農業について学んでいる2人は「私たちは動物が大好きなの。将来は獣医か、畜産関係の仕事に就きたいわ」と夢を膨らませる。高校の授業は教科書を見つめるだけでなく、実習も伴い、もちろんテストもある。

2人が最初に高校にやってきた時、面接を担当したビル・ダベンポートさんは「はじめはどう対処していいのか戸惑いました。どっちが脚を動かしているんだろうとか、色々考えてしまって。でも2人と話しているうちに“2本の脚を共有しているティーン”というだけで、他の子とちっとも変わりがないことに気づいたのです」と振り返っている。

カルメンさんは「初めてあった人には『どっちがどっちだかわからない』と言われますが、私たちを長く知る友達は『2人とも性格が全く違うね』と言われます。それはそうですよ。私たちは全く別の人格ですから」と笑う。カルメンさんは社交的でよく話す。成績もよく、マスカラやアイラインなどのおしゃれも欠かさない。一方でルピタさんは大人しく、内向的。読解力に問題があるため、学校のテストも人とはちょっと違った形式で受けているそうだ。ちなみに化粧は全く興味がないという。

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