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【海外発!Breaking News】トライアスロン大会中、倒れた選手に救命処置 226.2kmを完走した医師(米)

TechinsightJapan / 2017年8月7日 20時46分

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毎年10月にハワイ島カイルア・コナで開催される「アイアンマン世界選手権(Ironman World Championship)」は、世界で最も過酷なレースの一つと言われ、水泳・自転車ロードレース・長距離走(スイム3.8km・バイク180km・ラン42.195km)の3種目で合計140.6マイル(226.2km)を駆け抜けるトライアスロンである。その世界大会への切符を手に入れるため7月29日、米カリフォルニア州サンタローザでの競技に参加していた医師が、レース中に意識を失った男性にCPR(心肺蘇生法)を施しその命を救った。『PEOPLE.com』など複数のメディアが伝えている。

ニューヨーク市のワイルコーネル医療センターで小児感染症専門医として働いているパトリシア・デラモラさん(43歳)はこの日、2012年以来11回目となる「アイアンマン・トライアスロン大会」に参加していた。パトリシアさんが最初の3.8kmを泳ぎ切り、自転車で26マイル(41.8km)地点を走っていた時、道路に倒れ意識を失っている50代の男性選手に気付いた。

すでに2人の選手が男性のそばに寄り添い救急車を呼んでいたが、パトリシアさんは自転車から飛び降り、男性の容態を確認した。彼は緊急を要する状態で、パトリシアさんは立ち止まった3人目の選手に胸骨圧迫を指示し、自らは人工呼吸を施した。2人は救急隊が駆け付けるまでの6~7分の間CPRを続け、その後再び自転車に乗ってゴールを目指したのだ。

パトリシアさんがレースを中断した時間は10~15分だったようだが、226.2kmを15時間8分(制限時間は17時間)で完走している。

「2018年の世界選手権に出場するのが私の今の目標です。それまでにあと1回、トライアスロン大会に参加するつもりです」と力強く語るパトリシアさんは、サンタローザ大会での出来事について次のように振り返っている。

「レース中は男性がどうなったのかずっと気になっていました。トライアスロンで命を落とす人は少なくないですからね。でもレースが終わって6時間後に、男性が無事だということを知りホッとしました。」

「レースを中断したことを後悔はしていません。勝ち負けが全てではありませんから。それに1位を取れたレースだったとしても、見て見ぬふりはできません。そして何よりも、あの場にCPRのやり方を知っているアスリートがいたことを嬉しく思います。人の命を救うことができるCPRは、決して難しくありません。私はより多くの人にこの救命法を学んで欲しいと思っています。」

このニュースを知った人々からは「彼女こそ真のアイアンマン(鉄人)だ」「彼女のようなアスリートは尊敬に値する」「世界大会に参加できるよう配慮して欲しい」「よくやった!」といったコメントが寄せられている。

今年4月23日に開催された第37回ロンドンマラソンでも、ゴールまで300mというところで自分のレースを諦め、他の走者を助けたランナーが話題になった。脚がふらつくランナーに寄り添う男性の姿に「真のスポーツマンシップを見た」と称賛の声が寄せられたのは言うまでもない。

画像は『Excelle Sports 2017年8月4日付「Ironman athlete saves fellow competitor through CPR and finishes race」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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