【エンタがビタミン♪】増田恵子&MAX『UFO』から“亀梨ジュリー”の『勝手にしやがれ』まで “阿久悠メドレー”に沸く
TechinsightJapan / 2017年8月27日 18時23分
『24時間テレビ40 告白 ~勇気を出して伝えよう~』(日本テレビ系)で8月27日、メイン会場の日本武道館に作詞家・阿久悠さんと所縁の深いピンク・レディーの増田恵子、岩崎宏美、山本リンダが登場、メインパーソナリティーらと“阿久悠メドレー”をパフォーマンスした。
26日の夜にはドラマスペシャル『時代をつくった男 阿久悠物語』を放送しており、それに絡めた企画である。ドラマでは紹介しきれなかった歌手とのエピソードにも触れており、阿久悠さんが才能を見込みながら「1位」に恵まれない和田アキ子に「これも1位にはなれないかもしれないが、お前が歌い続ける限りずっと歌っていける歌だ」と渡したのが『あの鐘を鳴らすのはあなた』(1972年)だった。
また、オーディション番組『スター誕生!』からデビューした岩崎宏美は当時、父親から芸能界に入ることを反対されていた。阿久悠さんもスランプに陥っていた頃で、これがヒットしなければ作詞から手を引こうとまで考えて書いたのが『ロマンス』だった。16歳が歌うには大胆な歌詞だが「清純派イメージの岩崎とギャップを狙った」のだ。それが大ヒットとなり阿久悠さんは自信を取り戻し、岩崎は父親が車のカーステレオで『ロマンス』を聴いていることを知って嬉しかったという。
『勝手にしやがれ』(1977年)は“ジュリー”こと沢田研二に惚れ込んで書いた作品だ。歌詞を見た沢田は「歌詞が強すぎる」「カッコ良すぎて自分が負けてしまう」とアイシャドウでアクセントをつけたり、帽子を投げるパフォーマンスを思いつく。そして同曲でレコード大賞を受賞した。
今回、武道館で生パフォーマンスされた“阿久悠メドレー”は増田恵子とMAX(LINA・MINA・NANA)によるピンク・レディーのレコード大賞受賞曲『UFO』からスタートした。宮迫博之が尾崎紀世彦の代表曲『また逢う日まで』を熱唱すると、次に岩崎宏美本人が思い出深い『ロマンス』を披露する。
さらにザ・バーズ、チアリーディング、櫻井翔、黒沢かずこで『ふり向くな君は美しい』をパフォーマンスすれば、山本リンダはAKB48渡辺麻友とNMB48山本彩をバックダンサーに『どうにもとまらない』を迫力たっぷりで歌い踊った。続いてフィンガー5の晃を中心にDAIGO、佐藤栞里、後藤輝基で『学園天国』を歌って盛り上げた。
豪華メンバーによる“阿久悠メドレー”のトリを務めたのがドラマで阿久悠役を演じた亀梨和也だ。彼は前述の『勝手にしやがれ』を披露する。白いスーツにハットでポーズをキメた姿は沢田研二を思わせるほどオーラに包まれており、“亀梨ジュリー”のようである。歌や振りつけもバッチリで、彼がハットを投げると武道館は悲鳴のような歓声に包まれた。
阿久悠さんが亡くなる前、日記に「死ぬなまだ死ぬな まだまだ求められている それに応える責任がある 書けば誰かが喜ぶ 書けば道が出来る それを見とどけよ」と言葉を残した。志半ばで2007年8月1日に永眠するが、自らの作品がこうやって歌い継がれているのをあの世で微笑ましく見ていることだろう。
画像は『NANA(MAX) 2017年8月27日付Twitter「24時間テレビで☆ピンクレディーのケイさんと『UFO』を歌わせてもらいました!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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