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【海外発!Breaking News】2.7kgの腫瘍を抱え「安楽死させて」と捨てられた犬、手術が無事成功(米)

TechinsightJapan / 2017年10月13日 19時11分

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腹部に大きな腫瘍を抱えたままの仔犬を見た動物救済・保護センターのスタッフは、「安楽死させて」と言う飼い主に言葉を失った。しかし複数の保護センターの協力で、仔犬は無事に腫瘍を摘出する手術が行われた。現在は回復の段階だが、ゆくゆくは新しい飼い主を探すことになるという。『WLWT Channel 5』『Fox2 Now』などが伝えた。

10月9日、米ケンタッキー州ギャラティン郡スパータにある動物保護センター「Gallatin County Animal Shelter」に1匹の犬が連れて来られた。腹部に巨大な腫瘍を抱え、地面に引きずった状態にスタッフは驚いたという。しかも飼い主はこの犬の安楽死を求めており、保護センターに犬を置いたまま去って行った。

シェパードとハスキー犬の混血である「クライド」は、まだ1歳の仔犬だった。同センタースタッフは、怒りを露わにして「どうやったらこんな惨いことができるのでしょう。仔犬は出血した腫瘍を引きずっており、相当な痛みを抱えていたはずです。飼い主はこんな状態になるまで放置し、当センターに安楽死させてくれとやって来ました。こんな人はもう二度とペットを飼うべきではありません」とFacebookに投稿した。

腫瘍を摘出しないことには、クライドの命が危ない。そこでスタッフは、北に60マイル(約96キロ)のところにあるオハイオ州シンシナティの動物救済・保護センター「HART」に協力を依頼し、同州メイソンにある獣医院「County Animal Hospital」へクライドを連れて行った。

2時間にわたる手術で重さ6ポンド(約2.7kg)以上の腫瘍が摘出されたが、組織検査でがんであることがわかればクライドには化学療法が施されることになるという。腫瘍は6か月ほどをかけて成長したものと思われ、それまで治療ひとつされなかったクライドに獣医師は「非常に悲しい」と口にしたという。

HARTのスタッフであるシャーリー・ワイナンドさんは、「クライドは1歳で、死を宣告されるには早すぎます。今後、順調に回復していけば新しい飼い主を探す手続きも行う予定です」と話している。なお、クライドの手術費や治療費は保護センターへの寄付金で賄われることになっているが、このニュースを知った多くの人も寄付を申し出ているようだ。ギャラティン郡保護センターのFacebookアカウントには、「クライドを救ってくれてありがとう!」「どうか今度は素敵な飼い主が見つかりますように」「手術が成功して本当に良かった」といった声が寄せられている。

画像は『Gallatin County Animal Shelter Sparta, Ky 2017年10月9日付Facebook「UPDATE HE HAS RESCUE!!!!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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