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【海外発!Breaking News】たった1人で貨物列車の床下に隠れていた5歳難民少年 国境付近で保護(伊)

TechinsightJapan / 2017年11月17日 14時36分

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ヨーロッパを目指す難民の中には、目的地に向かう間に家族と離れ離れになってしまったり、やむを得ない理由からたった1人でやって来る未成年者の存在がある。こうした未成年者は他の難民と一緒に行動することが多い。しかし今月13日の午前中、アフリカ出身の5歳少年がたった1人で列車の床下に隠れ、イタリアからオーストリアへ国境を越えようとしていたのだ。『La Repubblica』など多くのメディアが報じている。

この5歳少年はイタリアとオーストリアの国境に位置するブレンネロ駅で行われた国境検査で、貨物列車の床下にうずくまっているところを鉄道警察隊によって発見された。

彼を保護したブレンネロ鉄道警察隊のステファノ・リノッシ氏は、当時の少年の状態をこのように話している。

「体温がかなり低くなっていたため、暖かい部屋に保護された後も1時間ほど体の震えが止まらないようでした。あと15分発見が遅れたら、死亡していたのかもしれません。」

少年はその後ブレッサノーネの病院に搬送され、一命をとりとめた。彼は自分がアンソニーという名前であること、アフリカのシエラレオネ出身で5歳であることを医師に告げたそうだ。アンソニー君が所持していた鞄からは女性用のアクセサリーがあったものの、両親や保護者の連絡先につながるものは見つかっていない。違法に入国しようとする難民対策、あるいはテロリスト対策として現在、EU圏内でも国境付近は定期的に検査が行われているが、こうした状況を察知したアンソニーの両親あるいは保護者が彼を残して逃亡したか、あるいはどこかで命を落としてしまった可能性が考えられている。

イタリア内務省は、今年だけでも11万5000人もの難民が国内に押し寄せており、うち1万4500人は保護者を伴わない未成年者であることを明らかにしている。こうした未成年者は衣食住といった対応に加え、教育機会の提供、そして心のケアが必要となるケースが多く、また虐待や人身売買の危険性と隣り合わせであるため早急な対策が求められている。

画像は『La Repubblica 2017年11月13日付「Migranti, bambino di 5 anni trovato nascosto sotto un vagone al Brennero」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)

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