【エンタがビタミン♪】剛力彩芽が涙ぐむ “大統領暗殺未遂事件”で生き残った北朝鮮兵士の顛末
TechinsightJapan / 2017年11月24日 23時0分
ビートたけしがストーリーテラー(ナビゲーター)となり剛力彩芽とバナナマンがレギュラーを務めるドキュメンタリー系バラエティ番組『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)で11月23日、“大統領暗殺未遂事件!生き残った兵士の衝撃人生”をオンエアした。その事件が起きた1968年にはバナナマン(設楽統・日村勇紀)や剛力も生まれておらず「全く知らなかった」と北朝鮮の実態に驚く。
事件から後の顛末はつぎのような概要となる。約50年前の冬、北朝鮮のゲリラ兵たちが韓国に潜入して任務を遂行しようとするもパトロールをしていた警察に怪しまれ発砲、駆け付けた米軍と銃撃戦となった。多数の犠牲者を出し、ゲリラ兵のほとんどが死亡するなか唯一山に逃げ込んだ兵士キム・シンジョ(当時26歳)がやがて投降する。彼は多くの報道陣を前に行われた会見で「パク・チョンヒ大統領を暗殺することが目的だった」との趣旨を語った。
当時は北朝鮮の指導者がキム・イルソン(キム・ジョンウンの祖父)で韓国の大統領がパク・チョンヒ(今年罷免されたパク・クネの父親)だった。彼はなぜ自分の立場が不利になるような“大統領暗殺計画”を明かしたのか、警察での取り調べでは口を閉ざすばかりだ。取り調べを担当した大韓民国中央情報部のカン・インドクは一計を案じてキムに「どうだ、街で一杯やろう」と言い出す。
街の居酒屋に連れ出されたキムは、一般市民が料理を食べ酒を酌み交わす姿を見て「バラックに住んでる連中がこんなところで飲めるはずない」と信じられない様子だ。彼は北朝鮮で「韓国民はアメリカに搾取され、全員がバラックに住み、飢えに苦しんでいる。韓国民を開放し南北統一を実現するのだ」と教わり、今回の大統領暗殺計画も一般市民が協力して助けてくれると思い込んでいた。
現実を目の当たりにしたキムはやがて洗脳から解かれ、韓国で仕事に就き彼を励ましてくれた女性と結婚して子どもを授かる。平和な暮らしを送っていたのだが、北朝鮮から亡命してきた男と出会い祖国の両親が「裏切者の親」として殺されたことを知る。悲嘆にくれる彼は酒に溺れるが、妻の勧めで教会に通うようになり「自分には脱北者たちの話を聞くことができる」と存在意義を見つけ、苦労の末に神学校を卒業すると52歳で牧師の資格を取る。自らの経験を生かし脱北者の悩みを聞いて支援を続け、のべ600人以上の力になったという。
75歳となった今も牧師として広く韓国の人々の相談に乗っているが、北朝鮮に狙われるかもしれないと番組の取材には応じなかった。一方、カン・インドクは北朝鮮専門大学院の名誉研究員として、南北問題の解決を図るべく研究を続けている。彼は番組の取材に「北朝鮮も人間が生活しているところであり、彼らが悪人だというならそれは教育によるもの。ただ命令を遂行しているだけであって、その人自身が悪人だからではない。違う体制の中で育ったから考え方や行動が異なるということを認識する必要がある」との趣旨を話してくれた。
目を潤ませながら再現VTRを見ていた剛力彩芽が「(キムの)奥さんの支えが素晴らしい」と感動すれば、バナナマンは取り調べ中のキムを繁華街に連れ出したカン・インドクの決断に唸る。さらに北朝鮮の実態に衝撃を受けた剛力は「でも、私たちにも(キムと)同じようなことが起きるかもしれないですよね」と不安を隠せなかった。
画像は『剛力彩芽 2017年11月17日付Instagram「またまた私服ちゃん…」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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