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【海外発!Breaking News】ペプシコーラ模様のハサミを持つロブスター 専門家は海洋ゴミ問題を危惧(カナダ)

TechinsightJapan / 2017年12月4日 6時0分

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カナダからこのほどペプシコーラ缶の模様を持ったロブスターの話題が届いた。大きなハサミの部分に入れ墨でもしたかのように鮮やかな青と赤のペプシカラーが人々の目を引いたが、楽観視できない問題もあるようだ。カナダのニュースサイト『CBC.ca』が伝えている。

ニューブランズウィック州にあるグランド・マナン島周辺海域はカナダ国内でもロブスター業が盛んな所である。そこで漁業に携わるカリッサ・リンドストランドさん(Karissa Lindstrand)は11月21日に普段通り、船の上で水揚げされたロブスターのハサミを縛る作業に追われていた。

5時間ほど作業を続けたところで1尾のロブスターを手にした時、彼女は驚いた。そのロブスターのハサミにペプシコーラ缶の模様があったからだ。カリッサさんは「私ペプシが大好きで毎日12缶ほど飲んでいます。そのためこのロブスターに興味を持ちました」と話している。

そして当時のことをこう語った。

「何故このロブスターが、このような模様を手に入れたのかは分かりません。それは入れ墨のようにも見えるし、描かれたもののようにも見えました。」

カリッサさんはこのロブスターを同じ漁業仲間の漁師やペプシ配達員などに話して見せた。ロブスターが成長するときに海底にあったペプシの缶や箱の一部が、何らかの形で身体に張り付きそのまま剥がれなくなってしまったのではないかなど色々な意見が飛び交ったが、真相はこのロブスターにしか分からないであろう。

4年ほど前からグランド・マナン島で漁業に携わってきたカリッサさんだが、人工的な模様が生き物に刻印されているのを見たのは初めてのことだった。そして「このロブスターは、深い海の底にも多くのゴミがあることを伝えています」とゴミ問題について懸念している。

ニューブランズウィック州保全協議会の海洋プログラム・コーディネーターでファンディ湾の監視(Fundy baykeeper)を行っているマシュー・アボット氏は「海洋のゴミはニューブランズウィック州の沿岸にとって深刻な問題です」と警鐘を鳴らし、こう述べている。

「人間が出すゴミはあまりにも広範囲に広がっています。プラスチックにおいては小さく姿を変えても決して消えてなくなることはありません。それらを動物たちが餌と間違えて口にすることで、様々な問題が引き起こされます。」
「また漂流ゴミが体に絡みついたり巻きついたりすることで、生物が命を落としてしまうケースもあるのです。」

アボット氏は現在、地方と連邦政府ならびに非政府組織と協力してゴミ問題の解決に取り組んでいる。ちなみにペプシの模様を持つロブスターは、そのまま他のロブスターと一緒に出荷されていったそうだ。

画像は『CBC.ca 2017年11月29日付「Grand Manan fisherman finds lobster with Pepsi can imprinted on claw」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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