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【海外発!Breaking News】25年前の凍結胚を移植した26歳女性が無事出産(米)

TechinsightJapan / 2017年12月23日 21時40分

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米テネシー州から科学史上初とされるニュースが飛び込んできた。26歳の女性が25年前に凍結した胚(受精卵)を移植し、妊娠に成功。11月に待望の赤ちゃんが誕生した。『Inside Edition』『CNN』『The Independent』などが伝えている。

テネシー州東部に暮らすティナ・ギブソンさん(26歳)と夫ベンジャミンさん(33歳)は、子供を授かることができなかった。ベンジャミンさんは不妊の原因となる嚢胞性線維症を患っており、夫妻は養子縁組を考えていたものの、たまたま「受精卵(胚)の里親(embryo adoption)になる」というニュースを目にしたことから今回の決断に至った。そして今年3月13日、「National Embryo Donation Center(国立胚提供センター)」にて凍結胚移植を行った。

夫妻は2週間で300の提供者のプロファイルの中から、健康で自分たちと似た身長や体重などのバックグランドを持つ受精卵(胚)を選ぼうとした。たどりついたのが25年前の1992年10月14日に1組の匿名カップルから提供され、凍結された受精卵(胚)だった。25年という長いあいだ凍結されていた胚を移植することについて、ティナさんは「そんなに長期間凍結されていた胚で、ちゃんと着床するのだろうか」とかなりの不安を感じたという。

ところが見事着床し、ティナさんは出産に至ったのである。11月25日、エマ=レンちゃんは6ポンド8オンス(2948g)で元気に誕生し、ティナさんとベンジャミンさんを喜ばせた。

同センターでティナさんに胚移植を行ったキャロル・サマーフェルトさんによると、過去には20年前の凍結胚を移植した女性が妊娠・出産に成功したケースがあるという。今回、25年前の凍結胚が出産をもたらしたという事実は科学史上初とされており、「New Hope Fertility Center」のジェフリー・ハウゼズ医長は「極めて珍しく驚異的です。このように長期間冷凍保存された胚が生存可能ということを証明した結果となったようです」と述べた。

しかしティナさんとベンジャミンさんにとっては、記録うんぬんよりも娘が健康で元気に誕生してくれたことが何より嬉しいようだ。ティナさんは「私は26歳ですが、この子はすでに25歳なわけでしょう。私たち、きっと親友になるわってジョークで言っているんです」と笑う。またベンジャミンさんも、エマ=レンちゃんと遺伝子上の繋がりこそないものの「自分の娘という以外に考えられませんよ。周りにはクリスマスはどうするのと聞かれるのですが、ただ娘を見つめて過ごします」と明かしている。

「本当に我が子が欲しかったから、娘が授かったのは本当に奇跡」と喜ぶ夫妻のニュースを知った人からは、「本当に良かったね!」「25年前の胚っていうのがちょっと奇妙な感じがするけど、出産成功して良かった。おめでとう!」「産まれた赤ちゃん、タイムトラベルしてやってきた感じだね」「家族でお幸せに」といった祝福の声があがっている。

画像は『Inside Edition 2017年12月20日付「Mom Who Gave Birth to Baby From Embryo Frozen in 1992: ‘It’s a Miracle’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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