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【海外発!Breaking News】英国王立動物虐待防止協会、ホームレス達の飼い犬に防寒コートをプレゼント<動画あり>

TechinsightJapan / 2017年12月23日 18時44分

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クリスマス迫るこの時期、地域により最低気温がマイナス5度を記録するなど一段と寒さが厳しくなっているイギリス。この国では凍える寒さのなか、路上で凍死したホームレスのニュースも伝えられている。孤独と寒さに耐えなければならない彼らは多くの者が慰めの存在として犬を飼っているが、このほどRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)が飼い主とともに路上で寒さを乗り越えなければならない犬たちのために、あるクリスマスギフトを提供した。海外動物専門サイト『The Dodo』が伝えている。

英政府の公式データ及び情報公開法「Freedom of Information」に基づく地方行政機関の統計によると、2017年度のホームレスは国内で30万人超とされ、200人に1人が路上生活を送っているという。

イギリスではほとんどのホームレスが犬をパートナーとしており、極貧状態の中であっても彼らは飼い犬を優先し、何よりも可愛がり大切にしている。

冬の間は各地が厳しい寒さに見舞われ、日中気温は連日10度以下、夜間はマイナス気温を記録し特に冷え込む。そんな中、行き場のないホームレスの人々は犬を胸元に抱え込み暖を取る以外に選択肢はない。しかし大切な犬がこの寒さで病気にでもなれば、当然心細さと不安が募る。ホームレスの人々にとっても、ペットの犬が健康で幸せでいてくれることが何よりの願いなのだ。

そこでRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)スタッフは、この冬イギリス各地に暮らすホームレスたちのもとを周り、ちょっとしたクリスマスギフトを提供することにした。RSPCAの野外活動運営指揮官エイミー・クアークさんは、路上で犬と一緒にいるホームレスを見かけるたびに、防水加工が施された犬用の防寒コートを提供して周っている。それはRSPCAならではのアイデアギフトといえるだろう。

エイミーさんから手渡された犬用コートを愛犬に着せたホームレスの人々には笑顔が滲む。あるホームレスの男性は「犬は俺の親友さ。とても頼りになるし互いに守りあっているんだ」と話し、女性のホームレスは「この子は私の子供同様なの。最高の存在よ」と語っている。

「この犬は俺が辛い時もずっとそばにいてくれた。犬のためなら何でもするさ。俺にとってはかけがえのない存在だ」と明かした男性ホームレスは、コートを犬に着せながら「いいコートを着られて良かったな」と嬉しそうに犬に語りかけていた。どんなに大切な存在の愛犬でも、やはり経済的な面からしてホームレスたちには犬のために暖かいコートを買ってあげる余裕はない。このRSPCAのクリスマスギフトは、ホームレスの人たちにとって何より有難いサプライズとなったようだ。

エイミーさんは「ホームレス全員を助けることは難しいですが、この寒い期間中だけでも何か私たちに手助けできることはないかと思いました」と話している。イギリスではこの時期、RSPCAだけでなく多くの慈善団体がホームレスの人々にクリスマスディナーや一時宿泊施設を提供したりと慈善活動が盛んだ。ホームレスと犬たちがこの冬、厳しい寒さを乗り越えてくれることを祈るばかりだ。



画像は『RSPCA(England & Wales) 2017年12月18日付Facebook「This winter over 300,000 people in Britain will be homeless.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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