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【海外発!Breaking News】顔の皮膚が垂れ下がり失明した63歳女性、手術を拒否(タイ)

TechinsightJapan / 2018年1月6日 5時0分

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タイに暮らすある女性は遺伝子疾患で子供の頃から顔の皮膚が異常に成長し、溶けたように垂れ下がってしまったままだ。皮膚が目を覆い隠してしまったことで両目を失明してしまった彼女は、医師から手術をして治療する方法があると伝えられるも拒否したという。果たしてその理由とは…。英メディア『Metro』『Mirror』『The Sun』などが伝えた。

ワイアン・ブンミー(Wiang Boonmee)さん(63歳)は、子供の頃に神経器官の遺伝性疾患により神経組織を異常に成長させる症状が現れる「神経線維腫症」を発症した。ワイアンさんの顔の皮膚は、まるで溶けたかのように下に垂れ下がり、両目は失明。鼻と口部分にも皮膚が覆い被さっている。

子供1人と孫2人を持つワイアンさんはもともとタイ北東部スリン県の田舎に住んでいたが、少し前に暮らしが楽になればとバンコク市内に引っ越してきた。現在は道路脇に座って花や樟脳油などの雑貨を売り、細々と生計を立てているという。

そんなワイアンさんの姿を見たプラーオ・ワッタナさん(22歳)はある日、彼女に近付き話しかけた。「銀行の前でワイアンさんが店を出していたのを見たんです。目が見えない状態で苦しんでいるように見えたので気の毒に感じました。これまでもきっと辛い人生を歩んできたんだろうと察しますが、今でもワイアンさんは物乞いをするのではなく、一生懸命働いています。何とかして助けを受け入れてくれたら」と語るプラーオさんは、保健医療関係者らに連絡し、ワイアンさんを救うことができないかどうか尋ねたそうだ。

そこで12月29日、バンコクにあるランシット大学の総長スヌラ・ウライラット医師はいつものように店を出しているワイアンさんを訪ねた。しかし、手術をして治療が可能だという医師の申し出をワイアンさんは断ったのである。

「私はもう覚えていないくらい長い間、こんな状態なのです。でもなんとか生きていますし、健康でこうして働くこともできます。手術で体にメスを入れたら助からないかも知れないし、もう二度と目覚めることがないのではと思うと怖いのです。商売をするこの場所には、いつも娘が連れて来てくれます。だからこうして雑貨を売ることもできるのです。私は今のままで幸せですし、この間も見知らぬ人から寄付を貰いました。とてもありがたく思っています。」

スヌラ医師によるとワイアンさんへの手術や治療の準備はできていると言うが、死を恐れているワイアンさんを納得させることはなかなか容易ではないようだ。スヌラ医師は保健省からのアシスタントや医師をワイアンさんのもとへ派遣するように手配をしたようで、とりあえずできることをして様子を見て行くしかないと述べている。

ワイアンさんが患っているとみられる神経線維腫症は、患者によりその重症度は異なる。先進国では早い段階で手術や治療を行うことが多いという。このニュースを知った人からは「きちんと治療を受ければいいのに」「これは本当にお気の毒としかいいようがない」「自分なら一生こんな顔でいるよりも手術のリスクを受け入れるけど」「今のままで幸せだと言えるのがすごいね」「普通の顔になったら寄付とかもらえないから手術したくないんじゃないの」といった声があがっている。

画像は『Metro 2017年12月30日付「Woman with rare ‘melting face’ condition refuses surgery to fix it」(Picture: Viral Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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