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【海外発!Breaking News】毒ヘビに噛まれた妊婦が死亡 「妊娠による免疫システムの変化も一因」と医師(豪)

TechinsightJapan / 2018年2月9日 15時46分

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美しい大地と豊かな自然に恵まれたオーストラリア。もちろん噛まれた時の致死率が非常に高い毒ヘビも生息している。そのため、こういう悲劇的な事故が頻繁に起きてしまうのもこの国の現実だ。豪西部の町でこのほど、妊娠後期の女性とお腹の赤ちゃんが尊い命を毒ヘビにより奪われてしまった。豪メディア『ABC - Australian Broadcasting Corporation』や英メディア『The Sun』『Metro』などが伝えている。

若い女性が毒ヘビに噛まれる事故が起きたのは、豪・西オーストラリア州のミーカサラ(Meekatharra)で5日午後8時30分頃のこと。犠牲になったのはサニータ・マーティンさんという27歳の女性で、妊娠8か月と間もなくの出産を控え、3歳の息子とともに両親が暮らすミーカサラに帰省したなかで起きた悲劇であった。

ヘビに噛まれたサニータさんは間もなく崩れるように倒れ、両親はすぐに救急車を要請。ミーカサラ・ホスピタルに搬送されたが、すでに心肺停止状態にあり息を吹き返すことはなかった。なおこの件に関し、メルボルンの「Australian Venom Research Unit」で毒物類の研究にあたっているティモシー・ジャクソン医師は、サニータさんが妊娠中であったことが不運な死につながった一因だと論じている。

ヘビの毒はヒトの血圧を急激に低下させるといい、低血圧でもあったサニータさんにとってヘビの毒はそれに追い打ちをかけるものであった。妊娠後期になると子宮はかなりの大きさ、重量になり、体内の血液量もぐんと増えて心臓への負担が増える。そのため妊娠中の女性にとってヘビの毒は大敵。妊娠していない女性に比べると、噛まれた際の致死率はぐんと高いという。

またこのニュースを報じた英メディア『Metro』は、妊娠すると免疫システムに変化が起きることに触れている。体の中に細菌やウイルスなどが侵入してきた際、それを異物と認識して拒絶反応が生じ、攻撃を始める免疫システム。しかし父親の遺伝子や染色体を受け継ぐ胎児が異物として拒絶されずに済むのは、妊娠すると母体における細胞性免疫が低下して「免疫寛容」と呼ばれる状態が続くから。妊婦さんが風邪をひきやすく治りにくいと言われるのはそのためである。

画像は『Metro 2018年2月6日付「Pregnant woman and unborn baby die ‘after being bitten by snake’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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