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【海外発!Breaking News】「薬が高いから」と購入を躊躇した2児の母、インフルエンザで死亡(米)

TechinsightJapan / 2018年2月16日 14時23分

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米テキサス州で今月4日、2児の母で30代の小学校の女性教師が亡くなった。女性はインフルエンザに感染しており、薬を処方されたものの薬代が高額だったために購入を躊躇。その後容態が急変したという。『Fox News』など複数のメディアが伝えている。

テキサス州ウェザーフォードのイカード小学校で2年生の担任をしていたヘザー・ホーランドさん(38)が今月4日、インフルエンザで死亡した。ヘザーさんは夫フランクさんとの間に10歳と7歳の子供がおり、遺された家族は愛する者の突然の死に悲しみに暮れている。

1月29日(月)から体調不良を訴えつつも普段通りに出勤したヘザーさんは2日間後の31日(水)、病院でインフルエンザB型に感染し肺炎を発症しているとの診断を受けた。医師からタミフルを処方され、薬局を訪れてみたものの、健康に自信があったヘザーさんは116ドル(約12,000円)の薬の購入をためらい、その後体調が悪化した。フランクさんは妻の代わりに翌1日(木)に薬を購入したが、2日(金)になってヘザーさんの容態が急変。ヘザーさんはその夜、病院の集中治療室に入院し治療を受けるも、4日(日)の朝に息を引き取った。

ヘザーさんは健康上特に問題を抱えておらず、イカード小学校には4年間勤務していた。教師の仕事を生き甲斐にしており、学校での様子をSNSに投稿するなど非常に熱心で、大学院にも通い、その修了を間近に控えていた。

最愛の妻を亡くしたフランクさんは「子供たちのためにも自分がしっかりしなければならないのはわかっていますが、彼女は人生の半分以上を共に過ごしてきた友であり、ソウルメイトであり、私の全てでした。あまりにもあっけなく逝ってしまって、未だに彼女の死を受け止めることができません」と述べた。子供たちも放心状態だという。

一家が通う教会の牧師であるクラーク・ボッシャーさんは「ヘザーさんは自分がそれほど重症だとは思っていなかったのでしょう。母親というのはいざという時にとても強いものですからね。ただ彼女の症状は一気に悪化してしまったのです」と語っている。

ウェザーフォードの学区ではインフルエンザに備え、昨年12月と今月2日に学校施設の消毒をしていたものの、学級閉鎖が相次ぐなど学区内で流行が収まることはなかったようだ。

テキサス州保健省は「昨年10月1日から今年1月末までの肺炎、またはインフルエンザによる死者は2,897名に上っており、そのうちの2,720人は50歳以上である」と公表している。また、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)では「国内ではインフルエンザが過去10年で最悪の大流行となっており、H3N2型の感染拡大により入院や重症患者が急増している。インフルエンザのシーズンはまだまだ終わりそうにない」とし、生後6か月以上の全ての国民にインフルエンザワクチンの接種を推奨している。

画像は『Fox 4 News 2018年2月5日付「Weatherford teacher dies after contracting the flu」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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