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【海外発!Breaking News】1歳児の虐待痕をメイクで隠した10代母 恋人の男とともに実刑判決(英)

TechinsightJapan / 2018年2月27日 4時0分

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恋人である男に我が子を虐待されながら通報することもせず、あろうことか虐待痕をメイクで隠して誕生日パーティに連れて行った10代の母親。このほどその裁判が英ヨーク刑事法院で行われ、母親とその恋人にはそれぞれ懲役刑が科せられた。英メディア『York Press』『Metro』などが伝えている。

イギリスのノース・ヨークシャー州ヨークに暮らす18歳の母(法律上名は公表されず)は、1歳10か月の我が子を恋人が複数にわたり虐待していたにもかかわらず、子供を病院へ連れて行くことや通報することも無かった。しかもその子の虐待痕をメイクで隠して誕生日パーティへ連れて行ったのだ。

メイクで隠した上からでも明らかに傷とわかる幼児の顔を見て驚愕し怒りを感じた他の母親らは、その顔を写真に収め、母親と幼児が帰った後に英国児童虐待防止協会(National Society for the Prevention of Cruelty to Children 以下NSPCC)のホットラインに通報したという。

このほど逮捕・起訴された2人の裁判がヨーク刑事法院で行われ、アンドリュー・センプル検事は、幼児は強く叩かれたことにより毛髪が失われ、顔や頭に複数のアザや傷痕があったことを明らかにした。母親の弁護を務めたフェリシティ・ヘムリン弁護士は「現在、幼児の傷は回復している。被告は10代と若く子育ての経験も浅かった。『自分の行いが最低だった』と口にしている」と述べた。事件発覚後の幼児は児童福祉課に半年間預けられていたが、その後は母親のもとへ返されていた。しかし今回の裁判で、ポール・バッティー判事は「誰が見てもわかる虐待の傷痕をメイクで隠すなどという行為は母親としてあり得ない。恥を知るべきだ」と母親を厳しく糾弾、9か月の懲役刑を言い渡した。そのため幼児は、再び施設へ預けられたという。

また、母親の恋人の男を弁護したジェラルディン・ケリー弁護士は、男が最近になって自閉症スペクトラムと診断されたことや彼は子供の父親ではないことを明らかにした上で「被告は『決して子供を傷つけるつもりでやったのではない』と話しているが、幼い子供にカッとなり感情を抑えられなかったことが原因で、か弱く抵抗できない子供を複数にわたり叩いた被告の行いは許されるべきことではない」と述べた。男は児童虐待の罪を認めており、10か月の懲役刑が科せられた。なお現在、男は母親と幼児への連絡を禁じられている。

NSPCCのスポークスマンは「異変に気付いた母親らが、いち早く通報したことは正しい選択です。児童保護は全ての人々が責任を持って行うべきことであり、虐待のサインを慎重に受け止め、気付いたことを通報するというのは社会には必要不可欠なことなのです」と話している。

なお昨年11月には、米ミズーリ州で3歳女児が母親の恋人だった男に「パジャマを着なかったから」という理由で暴行され死亡する事件が発生していた。

画像は『Metro 2018年2月23日付「Teenage mum jailed for covering toddler in make up to hide abuse」(Picture: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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