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【海外発!Breaking News】裕福な一家に尽くすこと2年 幼児2人惨殺のナニー終身刑か(米)

TechinsightJapan / 2018年3月5日 20時33分

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幼児2人がナニーに惨殺されるというむごたらしい事件に関する重要な裁判が、NYマンハッタンの裁判所で始まった。2年にわたりそのナニーを心から信頼していたという両親は、深い悲しみ、耐え難い苦悩、そして自責の念と今なお闘っている。暮らし向きの大きな差や人種の違いもある労使関係においても、心底信頼できるベビーシッターやナニーに出会うことは可能なのか。さらに密室に彼らのみ残して親が長時間、数日間外出することの是非も問われているこの事件。裁判がついにスタートしたことをニューヨークのメディアが続々と報じている。

ニューヨーク市警の発表したところによれば、その殺人事件は2012年にNYマンハッタンの高級アパートの一室で起きた。犠牲となったのはルシア・クリムちゃん(当時6歳)とレオ・クリムちゃん(当時2歳)。その後、ナニーとして雇われていたヨセリン・オルテガ(現在55歳)が逮捕され、幼児2人それぞれに対する第一級殺人罪で起訴された。保釈保証金の設定もなくオルテガ被告の身柄はこれまでずっと拘置所にあり、裁判で有罪判決を受けた場合は仮釈放の措置もなく一生刑務所で暮らすことが予想されている。

幼児らの遺体の第一発見者は母親のマリーナ・クリムさん(現在41歳)であった。ある夜、帰宅した彼女はすぐに異変に気付いた。どの部屋も真っ暗で、唯一明るかったバスルームの扉を開けたところ、バスタブに2人のわが子が血だらけで横たわっていた。キッチンナイフで子供たちは喉を深く切り裂かれ、1人は30か所以上の刺し傷を負っていた。マリーナさんはその惨状を「ホラー映画のワンシーンのようで、もう助けようがないことを瞬時に悟りました」と表現している。

また、隣には自殺を図ったとみられる首にナイフを刺したオルテガが座り込んでいた。搬送先の病院で治療を受け、命を取り留めたオルテガは警察に「私自身は貧しく、自分の子には何らしてあげられず我慢させてばかりだった。クリム家の急なスケジュール変更にも常に合わせなければならなかったし、否応なくせっせと掃除する清潔好きな姿が求められることのストレスも大きかった。そんななかでクリム家に対する怒りや苛立ちが募っていった」と話している。

裕福な家庭で幸せに暮らすマリーナさん親子に嫉妬や怨みを覚え、マリーナさんから最愛の子供たちを奪うことを思いついた可能性は高い。検察側は強い殺意や計画性を主張するも、オルテガ被告と弁護士は「呆然自失の殺人行為。幻聴・幻視に悩まされ精神状態は不安定で、狂気に支配されていた」などと訴え、法的責任を問えない状態であったことを強調している。また予備審問においては被告弁護人の依頼でオルテガを診察した医師が「深刻な妄想癖もあり、天の声に支配されてしまうようだ」などと証言していた。

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