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【海外発!Breaking News】クマを連れ出しドライブスルーへ カナダの動物園オーナーに批判殺到

TechinsightJapan / 2018年5月12日 21時10分

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動物園で訓練を受けているとはいえ、ライオンやトラ、クマなどの大型動物が公共の場に現れれば、当然人々は驚くに違いない。カナダの動物園のオーナー2人が今年1月、園内で飼育しているクマをドライブスルーへ連れ出していたが、この件で園が起訴される可能性が出てきたようだ。『CBC.ca』『Metro』『London Evening Standard』などが伝えている。

カナダのアルバータ州イニスフェールにある動物園「Discovery Wildlife Park(ディスカバリー・ワイルドライフパーク)」のオーナー、ダグ・ボスとデビー・ローランドは今年1月、園内で飼育されているアラスカヒグマ“バークレー”(1歳)を車に乗せ、ファストフード店「Dairy Queen(デイリー・クイーン)」のドライブスルーへと連れて行った。

バークレーの誕生日のお祝いとあって、ドライブスルーの受け渡し口から車内にいるバークレーにスプーンですくったアイスを食べさせた。そのシーンを動画に収めて1月14日にFacebookやTwitterに投稿したところ、「市民の安全を考慮していない」と多くの批判が寄せられる結果となった。後にこの動画は削除されたが、オーナー2人はWilelife Act(野生生物保護法)に違反したとして逮捕された。

2人は当初「Dairy Queen」へはオープン時間前に連れて行き、車内のバークレーはずっと鎖に繋がれたままだったことから公共の危害はなかったと主張したが、その後「28年間の運営の中で初めてのこと」と述べた上でアルバータ州の「Fish & Wildlife(魚類野生生物局)」に事前通知を怠ったミスを認め、罰金の支払いにも応じた。今回の逮捕は、園側が当局に事前通知をせずクマを園外へ連れ出したことによるものだが、カナダを拠点とし国際野生生物保護に努める非営利団体「Zoocheck(ズーチェック)」の事務局長は「クマやトラなど、あらゆる動物を人間は訓練して躾けることができますが、だからといって状況が安全になるとは限りません。それに過去にもDiscovery Wildlife Parkは複数の問題があるようです」と苦言を呈している。

Zoocheckによると、Discovery Wildlife Parkの2015年の調査ではアルバータ州動物園基準を50以上も違反していることが判明しているという。また世界動物保護協会(World Society for the Protection of Animals WSPA)も2005年、動物と訪問者の両側から見てDiscovery Wildlife Parkは安全ではないとの批評を下している。今回の件で起訴される可能性が出てきた園のソーシャルメディアアカウントには、過去にも子供らがクマの近くで自撮りをしたり、クマにキスをしたりする画像が投稿されており「無責任で動物をリスペクトしていない」といった批判もあがっていた。

画像は『Metro 2018年5月10日付「Zoo owners charged for taking bear to drive-thru and feeding him ice cream」(Picture: Discovery Wildlife Park)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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