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【海外発!Breaking News】冤罪により18年服役した男性、無罪を言い渡され号泣(ポーランド)

TechinsightJapan / 2018年5月24日 21時43分

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犯してもいない罪を被せられ長年の投獄生活を強いられることほど、人として辛いことはないだろう。このほどポーランドで、冤罪により18年間刑務所暮らしをさせられた男性に、無罪判決が言い渡された。男性は判決を耳にした直後に泣き崩れた。『The Independent』『Mirror』『Metro』などが伝えている。

1997年12月31日、ポーランドの南西部で行われた大晦日パーティで15歳少女が性的暴行の末に殺害されるという事件が起こった。当時、失血して凍死した少女の遺体を発見した警察は、毛がついたウール素材の帽子や少女の体にあった噛みつき痕などから複数の容疑者を割り出した。その中に、トーマス・コメンダさん(42歳)が含まれていた。

事件当日は、トーマスさんが現場からおよそ3.2kmも離れた場所にいたことを12人が証言した。ところが逮捕されたトーマスさんは警察の執拗な取り調べで殴る蹴るなどの激しい暴行を受けて脅され、自白を強要させられた。24歳だったトーマスさんは犯してもいない罪で有罪判決を受け、投獄された。

ところが被害に遭った少女の両親がトーマスさんの有罪判決に疑問を持ち始め、警察当局に事件の再調査を依頼した。その後の新しい法医学技術により、2004年に公判で示されていたDNA検査の証拠が信ぴょう性に欠けるものであったことが判明し、後にトーマスさんの無罪を証明する手掛かりとなった。検察側は、最高裁にトーマスさんの無罪を訴えた。

そして今月16日、最高裁判所判事がこのように判決を言い渡した。

「司法制度の過ちは正されるべきだ。彼が失った18年間を誰も返してやることはできないが、無実の男が過ちにより有罪判決を受けた事実は訂正されなければならない。よってトーマス・コメンダを無罪放免とする。」

その瞬間、トーマスさんは両手で顔を覆い泣き崩れた。冤罪を背負わされ、18年という長い人生を塀の中で過ごさなければならなかったトーマスさんの苦しみや悲しみは到底計り知れない。時に目をしっかりと閉じて天を仰ぐ姿を見せたトーマスさんは判決後、このように心情を吐露した。

「この18年間、自分自身に問いかけてきました。『自分の人生をこんなふうに地獄に落とさなければならないほど、いったいどんな悪事を犯したというのだろう』と。有罪判決が下されてからは、私は世間からまるでゴミのように扱われてきました。」

18年にしての無罪判決という事態は、国全体にも大きな衝撃を与えたようだ。しかしこの件は、国の司法制度が機能していないことを浮き彫りにしたようだ。

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