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【海外発!Breaking News】額に「台湾」タトゥーを持つ英国人男性、中国人グループに襲われる(カンボジア)

TechinsightJapan / 2018年6月16日 21時52分

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昨年10月、酔った勢いで額に「台湾」の文字タトゥーを彫り入れてしまった英国人男性のことを当サイトでお伝えしていた。このほどその男性が、タトゥーのせいで暴行被害に遭ってしまったという。『New York Post』『Taiwan News Online』などが報じている。

先月27日の夜11時頃、休暇でカンボジアを訪れていた英国人男性ポール・フェレルさん(Paul Ferrell、32)はシアヌークビル広場のバーで飲み物を注文した。その時に被っていた帽子を取ったが、その額には「臺灣(台湾)」の文字タトゥーが大きく彫られていた。

するとある男がポールさんのタトゥーに気付き、中国語で「台湾は中国だ!」と叫び出したという。これは「台湾問題」と呼ばれる、国として独立を目指す台湾と台湾は中国の一部と主張する両国をめぐる問題のことである。そのためこの中国人の男は、ポールさんの額のタトゥーを見て挑発的な態度を取ったとみられている。

これに対して、ポールさんは「台湾は台湾だ!」と言い返した。彼は英国人であるが、台湾の女性と結婚して10年以上も台湾で生活している。台湾に対する思いが強いのであろう。しかしポールさんの反撃に対して憤慨したのか、男は棍棒でポールさんを激しく殴り始めたのだ。

その間、10人ほどの中国人と思われる男達がポールさんを取り囲んで「台湾は中国の一部だと言え!」と強要してきた。100人近くの群衆が見ている中でポールさんは暴行され続け、このままでは命が危ないと思い、本心ではないものの中国語で「わかったよ! 俺も台湾は中国の一部と言えばいいんだろう! 俺を解放してくれ!」と叫んだ。

暴行された後のポールさんは、服が破れて体中は痣だらけになり、頭には深い傷を負った。また唇は腫れて流血しており、歯が2本無くなり他にも2本の歯がぐらつく状態だった。その後ポールさんは、自身のFacebookにカンボジアを旅行する際には十分注意するように呼びかけた。

「今後、外では帽子を脱ぐつもりはありません。将来的にはタトゥーを除去するつもりです。この顔のタトゥーは私が酔っていた時につい弾みで入れてしまった大きなミスによるものです。もし顔以外の場所だったら問題はなかったでしょう。」

「顎に入れていた台湾独立旗を模したタトゥーは4回のレーザー除去でだいぶ消えましたが、額はまだ除去が必要です。台湾の皆さん、海外旅行では安全に配慮してください。私はカンボジアで、多くの素敵な中国人との出会いがありました。ただ今回の暴行グループを除いての話ですが…。」

ポールさんは台湾の高雄で「カヤック・クラブ」というバーを営んでいるが、額に入れたタトゥーにより昨年10月にSNS上で話題になり、バーの宣伝にもなると話していた。しかし今回のことで、タトゥーに対する後悔が大きかったのは言うまでもないだろう。

画像は『New York Post 2018年5月28日付「Man savagely beaten over forehead tattoo he got while drunk」(AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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