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【海外発!Breaking News】多嚢胞性卵巣症候群で髭が生える女性 「ありのままの姿」で生きる決意(米)

TechinsightJapan / 2018年6月29日 4時0分

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卵巣の病気により、男性のように毛深い症状を抱え悩む女性は存在する。このほど米バージニア州在住の女性が、英民放番組に出演し「今では自分のありのままの姿を受け入れている」と告白した。『Metro』『The Sun』などが伝えている。

バージニア州リッチモンドに住むノヴァ・ガラクシアさん(26歳)は、卵巣内に多数の卵胞が溜まったまま排出されず、男性ホルモンレベルが高くなり過剰に分泌されることによって多毛や月経異常、にきびや不妊などを引き起こす「多嚢胞性卵巣症候群(以下、PCOS)」を患っている。ノヴァさんに多毛や月経不順などの兆候が見られたのは、12歳の頃だった。

人に言えば気味悪がられるかもしれないと思ったノヴァさんは、自分の両親にさえ体の異常を打ち明けることができなかった。そして16歳の時に生理が止まりPCOSと正式に診断を受けるも、同じクラスの男子生徒から「俺の髭よりも立派かもね」と言われたり同性からも体毛のことをからかわれたりして、学校生活を過ごしてきた。多感な時期にいじめに遭ったことで、ノヴァさんはこの病や自分の容姿を嫌うようになった。

13年間も体毛を剃り続けてきたノヴァさんが、自分のすべてを受け入れようと思い始めたのは、がんキャンペーン「No Shave November」に参加してからだった。加えて2012年に知り合ったパートナー、アッシュ・バードさんの影響も大きかった。性別を持たずに生きているアッシュさんは、ノヴァさんを100%受け入れてくれた。また同じ症状を持つイギリス人モデル、ハナーム・カウルさんを知って、ノヴァさんは彼女の生き方に感銘を受けた。さらに年齢を重ねるにつれて、次第に周りの人も自分の姿を受け入れてくれる人が増えたことも励みになったそうだ。

そして2017年、ノヴァさんは12歳の時から続けてきた顔の毛を剃ることをきっぱりと止めた。髭を剃らずに初めて外出した時は髪で顔を隠すようにしていたが、そんな自分を不愉快に感じ、パートナーのアッシュさんも「隠さないで自然になればいい」と背中を押してくれたという。髭のある顔で外出してなんとも思わなくなるまでには数週間かかったが、出かけるたびに次第に慣れていき自信を持てるようになった。そんなノヴァさんに対し、「周りの反応は思っていたよりもポジティブだった」ようだ。

このほど英民放番組『This Morning』の取材で、ノヴァさんは「ずっと長い間、この症状に人生を支配されて後ろ向きに生きてきました。自分のことが大嫌いだったし、惨めな気持ちになっていました。でも、そういう嫌悪に反抗することを止めてありのままを受け入れようと思えるようになったのです。自分の体を嫌う必要などありません。前向きに生きていける方法もあるのだと知りました。私は今の自分で幸せです」と語った。

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