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【海外発!Breaking News】「男性DV被害者も声を大にして助けを求めるべき」交際相手に息子を殺害された家族が切なる訴え(英)

TechinsightJapan / 2018年9月26日 15時18分

【海外発!Breaking News】「男性DV被害者も声を大にして助けを求めるべき」交際相手に息子を殺害された家族が切なる訴え(英)

DV(家庭内暴力)の被害者は女性だけとは限らないものだが、男性被害者の場合は事を公にすることを躊躇する人も少なくないと言われている。昨年5月、交際相手の女から1年にわたりDV被害を受けていたとされる男性が殺害された。交際相手の暴力について全く聞かされていなかった男性の遺族は、このほど「男性DV被害者も、1人で悩まずに誰かに打ち明けてほしい」と訴えた。『Mirror』などが伝えている。

英北西部マージーサイド州バーケンヘッドに住むポール・ラベルさん(50歳)は2017年5月27日、当時の交際相手サラ・ルイス(46歳)に割れた皿で顔を刺され、出血多量で死亡した。

ポールさんは、イギリスで人気のカップル・マッチングサイト『Plenty Of Fish(プレンティ・オブ・フィッシュ)』を通してサラに出会ったが、交際していた1年間は穏やかな関係を築いていたとは言い難かった。後にリバプール刑事法院で行われた裁判では、数回にわたり警察が通報を受けていたことが明らかになっている。しかしポールさんは、サラから受けていた度重なるDV被害の詳細を周りの誰にも打ち明けてはいなかったようだ。

事件が起こった日も、2人はポールさんのアパートで酒に酔って口論となった。サラは割れた皿の破片でポールさんの顔を刺し、出血したポールさんの手当てをすることもなくそのままアパートを去った。鼻孔を切られたポールさんは出血しながらも緊急通報をせず、なぜか顧客に「病院に行かなきゃならない」「血だらけになっている」と救いを求める電話をしたが、顧客が応答しなかったため留守番電話にメッセージを入れた。更にサラにも数回電話をしたが繋がらず、メッセージを残している。

翌日、姉の家からポールさんのアパートへ戻ったサラは、浴槽に倒れこむようにして息絶えているポールさんを発見した。ポールさんは出血多量が原因で死に至ったとされている。逮捕されたサラは、警察が自分の電話を調べる前にポールさんからの着信を削除していたことが明らかになった。裁判では判事が「計画的ではないが、故意に被害者を傷つける気持ちがあった」として過失致死罪を認めたサラに、7年半の実刑判決を下した。

ポールさんは3人の子を持つ父親でもあったが、息子ジェイクさん(20歳)は「父を失った悲しみは言葉にならない。どんなに父を必要としても、もう二度と会うことも声を聞くことも触れることも叶わないことが、どれだけ辛いことか。私にとっては父というだけでなく、友人であり良き人生の手本とすべき人物だった。そんな父を永久に失ってしまった。これからもこの悲しみが癒えることはない」と悲痛な心境を吐露した。

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