【海外発!Breaking News】台湾・列車脱線事故で結婚式帰りの一家8人犠牲に 遺族が悲痛な叫び
TechinsightJapan / 2018年10月24日 17時22分

台湾北東部にある宜蘭県で21日午後4時50分頃、台湾鉄路の特急「普悠瑪(プユマ)」号が走行中に脱線し18人が死亡、190人が重軽傷を負う大事故が起きた。車両は8両編成で8両すべてが脱線、当時車内には366人の乗客がいた。『蘋果日報』『自由時報』『聯合新聞網』など複数のメディアが伝えている。
事故があったのは、新北市の樹林駅発台東駅行きの特急列車「プユマ6432次」。宜蘭県蘇澳鎮にある新馬駅付近で、高速スピードのままカーブに入り脱線した。検察当局は、初期段階の調査で事故の主要原因は速度超過とし、業務上過失致死容疑で運転士の身柄拘束を宜蘭地方裁判所に要求、運転士の取り調べを行っていた。
運転士は、動力系統に異常があったため自動でブレーキを動作させる自動列車防護装置(ATP)を切って動力を上げようとしたことを認め、次の停車駅で起動させなければならなかったが、異常報告のため司令員と通話しており、ATPを起動せずに運行を続けたという。裁判所は23日午前、運転士が口裏合わせによる捏造などを行う恐れはないとし、50万元(約180万円)で保釈し、出国を制限した。
なお運転士は、事故発生前に何度も異常を報告しており、通信記録から花蓮駅で列車を交換する予定になっていたことが分かっている。異常を知りながらなぜ運行を続けさせたのか、司令部は異常をどの程度把握していたのかなど、台湾鉄路の危機管理体制が問われている。
また報道によれば、この事故で亡くなった18人のうち9人は、結婚式帰りの家族と隣人だという。台東で海鮮料理レストランを営んでいた董進興さん(66歳)は1男3女の父親で、20日に行われた次女の結婚式に出席するため新北市を訪れ、帰りの列車で事故に遭った。一行は親戚や隣人、従業員など合わせて17人で、先頭車両の8号車と3号車に分かれて乗車していた。進興さんは最も被害の大きかった8号車におり、同車両にいた妻の王綠雲さん(64歳)、弟の董進發さん(65歳)、孫の董益良さん(9歳)と佳惠さん(12歳)、妹の董玉蘭さん(60歳)とその夫・何發仁さん(67歳)、姪の何青宴さん(36歳)、隣人の曾訓孺さん(69歳)が死亡、そのほか親戚や従業員の4人が重傷、1人が軽傷を負った。董進興さんは漁船の船長でもあり、台東の漁業界では名の知れた人物だったそうだ。妻の王綠雲さんも漁業組合の理事を務めるなど、漁師の権益保護のため夫婦で積極的に活動し、地元の人々から慕われていたという。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
道路から線路に滑り落ちて? 兵庫県豊岡市のJR山陰線で高齢男性が列車と接触しけが 命に別状なし
ABCニュース / 2023年11月30日 1時24分
-
阪急 京都線で人身事故 運転再開も遅れ 線路内に飛び降りる女性を確認
ABCニュース / 2023年11月27日 15時11分
-
異色の「JRではない夜行列車」特別運行へ 「座席ひとりじめ」特別プランも!? 5時間半の夜鉄路
乗りものニュース / 2023年11月24日 15時12分
-
「日本では1週間で1つ、台湾では10分で3~4つ見かける」、台湾人の嘆き―台湾メディア
Record China / 2023年11月18日 17時0分
-
東海道新幹線の「異常時対策訓練」何が変わったか 深夜の営業線を使って、車内の不審者に対峙
東洋経済オンライン / 2023年11月6日 6時30分
ランキング
-
1米モンタナ州のTikTok禁止法、連邦地裁が仮差し止め命令
ロイター / 2023年12月1日 11時51分
-
2途上国を救済へ基金に日本15億円拠出へ…COP28で運用方針採択、各国支援申し出
読売新聞 / 2023年12月1日 11時29分
-
3エルサレム銃乱射“容疑者はハマスのメンバー”認める
日テレNEWS NNN / 2023年12月1日 13時22分
-
4イスラエル軍が戦闘を再開 ハマスが合意に「違反」
産経ニュース / 2023年12月1日 14時32分
-
5パレスチナ人30人釈放へ、ハマスは人質10人解放=カタール外務省
ロイター / 2023年12月1日 7時37分
記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
