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【海外発!Breaking News】病気の妻を抱えるドーナツショップ店主、地域住民らが心温まるサポート(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2018年11月10日 21時5分

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病で倒れた妻のリハビリに付き添いたいドーナツショップ店主をサポートすべく、地域住民が立ち上がった。米カリフォルニア州オレンジ郡にある一軒のドーナツショップには、早朝からドーナツを購入する客で長い列ができているという。『Orange County Register』『PEOPLE.com』『Inside Edition』などが伝えている。

カリフォルニア州オレンジ郡シールビーチでドーナツショップ「Donut City」を経営するカンボジア出身のジョン・チャンさん(62歳)は、1979年に難民としてアメリカに移り住んだ。その10年後にこの店を購入し、妻のステラさん(63歳)とともにほぼ年中無休で夜明け前の早朝4時過ぎからドーナツ作りに励んできた。

ところが、店の常連客は10月のある時からステラさんの姿が見えないことに気付きジョンさんに問うと、ステラさんは病に罹ってしまったとの答えが返ってきた。9月22日に結婚披露宴に参加していたステラさんは、眩暈やふらつきを覚え、ジョンさんが病院へ連れて行くと動脈瘤があることがわかった。その後ステラさんは、2週間昏睡状態に陥ったが幸いにも意識が回復し、今は話すこともできるようになっているそうだ。ジョンさんは店を閉めた後にステラさんがいるリハビリ施設に駆けつけ、毎日付き添っているという。

この事情を聞いた常連客のドーン・キャヴォラさんは「もし、毎朝早くみんながたくさんドーナツを買いに来れば、ジョンさんは早く店を閉めてステラさんに付き添うことができる」と思い、このアイデアをニュースレターや口コミで地域の住民らに呼びかけ、サポートを募った。すると多くの人々が早朝からジョンさんの店に列を作って並び、ドーナツを購入してくれるようになったのだ。

朝5時頃にはドーナツを買い求める客の列が既にドアの外にまで達し、それぞれの客が2ダースや3ダースといったドーナツを購入してくれるようになった。特に週末は大量に購入する客が多く、閉店時間の午後2時よりも早い午前10時や正午には既に完売となり、ジョンさんは早くに店を閉めてステラさんを訪ねることが可能になった。

店を始めて28年になるジョンさんとステラさんをもう25年も知っているという常連客のカレン・コモさんは「最初は子供たちと、今は孫たちとこの店に来ているわ。ステラさんが病に罹るつい最近まで、2人はいつも一緒に店に出て笑顔で対応してくれていたの。あの夫婦はとても働き者よ」と話す。また、客のラリー・ウォルフさんは「私は仕事で年に4回ほどパリに行くけど、本場のクロワッサンよりもこの店のクロワッサンの方が好きなんだ」と、日曜早朝に並んでクロワッサンを購入した。さらに、ある女性客は「ジョンさんの奥さんに起こったことは不幸だけど、こんなふうに住民たちが協力してサポートする姿を見ると心が温まります。こういうことが今の世の中には必要だと思う」と語った。

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