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【海外発!Breaking News】引っ越した家族に置き去りにされた犬、救助されるも引き取り手見つからず(米)

TechinsightJapan / 2018年11月11日 20時0分

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飼い主が引っ越し、飼っていたペットが置き去りされるという悲しいニュースをこれまでにもお伝えしたが、このほど米カリフォルニア州で再びそのような出来事が起こった。何か月もの間放置されていたその犬は親切な人により救助されたものの、病が原因で今も引き取り手が見つかっていないという。『The Dodo』『Mirror』などが伝えている。

カリフォルニア州に住む心無い一家が、飼っていたラブラドール犬を置き去りにして引っ越していった。捨てられた犬は、家から通りを隔てた造園会社の駐車場に面した倉庫の裏で生活するようになり、犬に気付いたトラック運転手たちが食べ物や水を差し出すこともあったが、倉庫を所有する造園会社は犬が住み着いた近辺のゴミを片付けなければならない義務があったことから水が入った容器などが度々収集され、小汚い場所で埃だらけになりながら犬は喉の渇きと空腹、孤独に飢えて何か月間も過ごしていた。

ある日、この犬の存在に気付いたデリバリー会社の女性ドライバーが、6月にInstagramのアカウントを作成し、配達ルートにいる犬の様子をソーシャルメディアに投稿するようになった。女性ドライバーは「いつも見るたび、犬は空腹で喉が渇いている。時折、トラック運転手らから食べ物や水を貰ってなんとか凌いでいるようだが、犬にとってはそれだけが生きる糧で、見ていると心が痛む。暑いから発泡スチロール製のハンバーガーの容器にボトルの水を入れてあげた。私は食べ物も飲み物も自分で手に入れることができるけど、この犬は何もできない。何とかしてやりたいと思うけど、私は家で犬を飼える状況にはいない。もし誰か、この犬を助けてあげられる人がいたら知らせてほしい」と救助を訴えた。

するとこの投稿が、ロサンゼルスを拠点とする犬の保護非営利団体『Love Leo Rescue』の目に留まった。施設のボランティアたちは車で犬を迎えに行き、なだめて犬を車に乗せると2時間かけて施設へと連れ帰った。この施設で、犬は“ラリー”と名付けられた。

救助後、十分な食べ物や飲み物を口にしていなかったにもかかわらずラリーの腹部が膨張し、脚の毛が部分的に抜け落ち、歩行が困難な様子であることに気付いたスタッフらが動物病院へ連れて行くと、ラリーは内分泌・ホルモン性の疾患で、免疫力や筋力の低下、感染症など全身に様々な影響を及ぼすクッシング病を患っていることがわかった。そのためラリーは動物病院に1か月半の間入院し、治療が施された。現在は外で過ごす時間が多い犬のデイケアセンターに移され、月に一度の治療を受けているが、その治療費は毎月180ドル(約2万円)かかる。それ故にこれまで3回新しい飼い主のもとへ引き取られるも、3回ともまた施設に戻されてしまうという目に遭ってしまった。病の治療に費用がかかることで、ラリーの新しい飼い主を見つけることが困難になっていると施設長サシャ・アベルソンさんは明かす。

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