【海外発!Breaking News】米渡航認証フォームで誤って“テロリスト”を選択 英70歳男性、生涯米入国拒否の危機に
TechinsightJapan / 2018年12月8日 18時47分
ニューヨークの大都会に輝く美しい明かりが大好きな70歳のスコットランド人男性が、今回が最後の旅になるかもしれないとニューヨーク旅行を計画した。ところがオンラインでのビザ申請フォームで、自らを「テロリスト」としてしまう大きなミスを犯してしまった。果たして男性は米国に入国することができるのか。『Express.co.uk』『The Independent』などが伝えている。
英スコットランドのインヴァークライド、グリーノックに住むジョン・スティーヴンソンさん(70歳)と妻マリオンさん(71歳)は、かつて旅行で訪れたニューヨークが大好きになり、12月3日に再び訪れる計画を立てた。今回はジョンさんの70歳誕生日のお祝いを兼ねた旅行であり、高齢ゆえにこれが最後のアメリカへの旅になるかもしれないと思った夫妻は、ユナイテッド航空を通して2,000ポンド(約287,000円)の費用を払い、フライトや宿泊、移動手段を予約した。ところがジョンさんは、米国国土安全保障省により義務化された米電子渡航認証システム「ESTA(エスタ)」のビザ申請フォームで、大きなミスをしてしまったのだ。
オンライン申請では質問事項のyesとnoのボックス欄をクリックする仕組みになっているが、ジョンさんは「テロ活動やスパイ行為、破壊行為もしくは大量虐殺に関与したことがあるか」という質問に、誤って「yes」をクリック。そのため当然ビザ申請は却下され、ジョンさんはテロリストとして認識される羽目になってしまった。
ミスを知ったジョンさんは、間違いを正そうと躍起になった。アメリカの出入国管理局に電話しパスポートの詳細を伝えるも、調査したESTAのスタッフからは「あなたはテロリストだ」と言われ、ジョンさんは途方に暮れた。
「私は70歳で、質問の意味もよくわかっていなかったと伝えました。申請フォームにチェックを入れていた時、全てのボックス欄にチェックを入れる前に時間切れになってしまってパソコンが固まったこともあります。Noにするつもりが、気付かないうちにYesとしてしまっていたのでしょう。大変な間違いをしてしまいました。私は罪を犯したこともなければ、裁判所には陪審員としてしか出廷したことはありません。人生、これまで問題など起こしたことはなかったのに、今はすっかり犯罪者扱いです。」
ジョンさんから事情を聞いたユナイテッド航空は、当初「ホテルや移動費などの返金は可能かも知れないが、フライト代は返金できないだろう」と伝えており、ジョンさんは悲しみに沈んでいた。しかし12月6日、ユナイテッド航空から連絡があり、フライト代も返金可能になったという。加えてジョンさんとマリオンさんには、同航空会社からニューヨーク行きの無料航空券を贈呈された。この親切な対応に、ジョンさんは「春が玄関先に来たみたいだ」と喜びを露わにしている。
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