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【海外発!Breaking News】虫歯治療後に死亡した2歳児、家族が歯科医院を訴える(米)

TechinsightJapan / 2019年1月13日 17時0分

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虫歯治療のために麻酔を使用した後、容態が急変した2歳男児はその4日後にこの世を去った。米アリゾナ州で2017年12月に起こった歯科医院での事故について、一家が歯科医院へ訴訟を起こしたことが『ABC15 Arizona』『Metro』などで伝えられた。

2017年12月16日、アリゾナ州ユマにある歯科医院「Kool Smiles(クール・スマイルズ)」へ虫歯治療に訪れたザイオン・ガステラム君(2歳)に悲劇が襲った。

ザイオン君はこの日、冠(クラウン)を被せる治療のためにアーロン・ロバーツ麻酔科医により麻酔がかけられ、35分ほどの治療を終えた。治療は順調に進んだと思われたがその後、ザイオン君の容態が急変。歯科医院は911へ通報し、ザイオン君は救急車で地元の病院へ搬送されたが、後に緊急ヘリでフェニックス子供病院へ移された。しかし4日後の12月20日、ザイオン君は死亡した。

2018年9月7日、ザイオン君の両親は弁護人を通して歯科医院へ医療過誤訴訟を起こした。弁護人は「防ぐことができた事故」として、歯科医院およびザイオン君の治療に関わったスタッフや医師らを訴える意向を露わにし、訴訟内容を明らかにした。

弁護人はザイオン君の治療ついて、不必要な治療がなされていたと指摘。更にスタッフが患者の脈拍および酸素飽和度の監視のために使用するパルスオキシメーター(酸素濃度計とも)の音をザイオン君の治療中には消していたこと、治療後はザイオン君がひとりで回復室に放置されたこと、その時ザイオン君に接続されていたとされる酸素タンクが空になっていたか正しく機能していなかったことを訴え、「適切な治療対応を施していれば、このようなことは起こらなかった。また、収益をあげるために予約を詰め込み、1人1人の患者にきちんと対応できずにいた責任は重い」と非難した。

ザイオン君の死については、同州マリコパ郡監察医事務所が「不確定」としているが、ザイオン君の両親は「酸素不足によって息子の脳にダメージを受けた」と反論している。また、アリゾナ州歯科医師委員会の会議で委員会メンバーらは、「ザイオン君の回復途中で正しい監視を怠った麻酔医に100%の非がある」とアーロン・ロバーツ医師を非難した。ロバーツ医師と委員会の間ではその後同意書が交わされており、ロバーツ医師は教育を受け続けることを求められ、麻酔許可については保護観察となることが決まった。

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