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【エンタがビタミン♪】『This Is America』グラミー賞受賞に高木完「米では今音楽家はそういう立場」日米の違いに悔しさ滲ませる

TechinsightJapan / 2019年2月14日 11時43分

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2月11日(日本時間)に『第61回グラミー賞授賞式』が開催され、チャイルディッシュ・ガンビーノの『This Is America』が最優秀楽曲賞と最優秀レコード賞および最優秀ラップ/サング・コラボレーション賞、最優秀短編ミュージックビデオ賞を受賞した。これに対し、日本のミュージシャンが思いを語った。

MVを手がけたのはアメリカ在住の日本人映像作家ヒロ・ムライ(Hiro Murai)である。彼は楽曲が訴えることを映像による強烈なインパクトで投げかけており、英語の歌詞では意味がよく伝わらない人々にも視覚で主張した功績は大きい。

ヒロ・ムライはインタビューで「アメリカで起こっている悲劇だけを伝えたいわけではなく、そこには喜びも含まれている。全ての感情がビデオには含まれている」と話している。

ただ、『This Is America』が「銃社会」や「人種差別」というアメリカの暗部についても歌っていることから、映像では「銃乱射事件」や「黒人への暴行事件」を思わせる場面が印象的だ。

MV公開時から日本でも話題となり、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル、ギター担当・後藤正文は、2018年5月9日に自身のサイト『Gotch / 後藤正文』に『This Is America』の訳詞を掲載した。

「これがアメリカ 油断すんじゃねえ 俺の生き様を見ろよ」と切り出し『This Is America』の英語詞を意訳したもので「そこらに拳銃(周りには) ストラップつけて常備しねえとな」、「この世界のただの黒人 タグ付きの お前はただの黒人」といった表現も見られる。

後藤は訳詞掲載の後に「さて本題」「『音楽に政治を持ち込むな』なんていう言葉がナイーブ(あるいはセンシティブ)かどうかはさておいて…」と前置きして、アフロ・アメリカンの音楽が歴史や社会の深刻な事情から本作のような表現が生まれたことについて「どこを切っても考えさせられる」という。

さらに、「どこかの国とは違って、ハリウッド俳優でグラミー受賞アーティストがこれを作るのだからスゴイ…というか、本来はすごくない。表現すべきだと思ったことを表現するのは普通のことだから」と続け「アメリカ社会と音楽との有り様や彼らの意図を考える前に、俺は率直に悔しい。日本のトップクリエイター(そんなの居るのか?)がマスと向き合う現場で何を作っているのかと言えば、たったひとつ、コマーシャルだろう。販促物だ」と主張している。

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