【海外発!Breaking News】臭覚を失った男性、鼻の奥に歯が生えていた(デンマーク)

TechinsightJapan / 2019年3月3日 21時0分

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歯は口に生えているものと誰もが当たり前のように思っていることだが、このほど症例報告専用オンライン・データベース『BMJ Case Reports』に臭覚を失った男性の鼻の奥に歯が生えていたケースが報告された。『Live Science』『New York Post』などが伝えている。

先月21日に『BMJ Case Reports』に報告された内容によると、デンマーク在住の59歳男性は過去2年間、左の鼻腔が常に鼻づまりで鼻水が垂れている状態だったという。その後は臭覚まで失い、ステロイド外用薬も効果がなかったためオーフス大学病院の耳鼻咽喉科を受診した。

そこで医師はCTスキャンで男性の鼻を検査したところ、腫瘍らしき塊が鼻腔内で見つかった。医師らはこの塊が良性の腫瘍、もしくは埋伏歯のどちらかとみて手術で取り除くことにした。そして抜歯鉗子で引き抜いて検査してみると、この塊は歯だったのだ。

男性の鼻腔内に突き出た歯は粘膜組織に覆われており、その部分は炎症を起こしていた。それが鼻の呼気の通りを妨げ、常に鼻づまりを感じる原因になっていた。また臭覚を失ったこともこれに起因する。

医師によるとこのような症例は非常に稀で、発症するのは人口の0.1~1パーセント程度だという。主に外傷や感染症によって歯が鼻の中で成長することもあると言われており、他にも口唇裂や口蓋裂などの先天性疾患によって起こることもあるそうだ。

今回、男性を診断した医師は「我々が対応したケースでは決定的な原因はつかめなかった」と報告しているが、この男性は青年期に顎と鼻を骨折したことがあったという。

しかし医師は「これが直接的な原因とは考えにくい。この男性の鼻腔内にはずいぶん前から歯が存在しており、歯の周りの組織に炎症が起きて鼻づまりなどの症状が現れたことから、今回の発見に至ったと思われる」と話している。

米オハイオ州コロンバスにあるオハイオ州立大学ウェックスナー・メディカル・センターの耳鼻咽喉科および頭頸部外科のアレックス・ファラグ博士(Dr. Alex Farag)は、慢性の鼻水や鼻づまりがある患者には抗生物質や抗ヒスタミン薬、ステロイドなどが投与されるが、効果が見られない場合はCTスキャンなどの画像診断検査を受けることを推奨している。

なお男性は手術後1か月ほどで鼻の症状は改善され、臭覚が戻ったそうだ。

画像は『Live Science 2019年2月27日付「A Man’s Trouble Smelling Was Caused By a Tooth Growing in His Nose」(Credit: Copyright 2019 BMJ Case Reports)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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