【海外発!Breaking News】他人に腎臓提供した女性、今度は赤ちゃんに肝臓の一部を 「ドナーは与えられた使命」(米)
TechinsightJapan / 2019年5月2日 15時30分
2017年3月に全く知らない他人に腎臓を提供した米コロラド州の女性が、肝臓移植を待つ赤ちゃんに自分の肝臓の一部を提供する準備をしている。一度ならまだしも、精神的にも肉体的にも大きな犠牲を伴うドナーになることを再び決意したのはなぜなのか。『Fox News』などが伝えている。
コロラド州エリーにあるレッド・ハーク小学校で医療事務員として働いているブランディ・ソーントンさんが臓器移植に興味を持ったのは、病院でベビーシッターをしていた少女が肺の移植を待ちながら亡くなったことがきっかけだった。ブランディさんはドナーになったいきさつについて、次のように語っている。
「生き抜くためには肺が必要なのに、病院でただ待つことしかできなかった少女のことを思うと心が痛みました。彼女が亡くなってから数年後、Facebookでコロラド州ロングモントの女性が腎臓のドナーを探していることを知ったのです。その時はそのままにしてしまいましたが、その後彼女のことが頭から離れなくなって『何か行動を起こさなければ』という衝動に駆られました。」
「そこで生体腎移植を希望する人とドナーを多数集め、医学的適合性を高めてマッチングさせる『組みなおし腎臓交換(paired kidney exchange)』というプログラムを知り、ドナー登録をしました。残念ながらロングモントの女性とは縁がなく亡くなってしまいましたが、その後すぐにオハイオ州の男性と私の腎臓が適合することがわかったのです。」
「更なる検査を経て、2017年3月に行った男性への腎移植手術は成功しました。彼はコンサートに出かけ、私は彼と会うこともできました。それでも自分の心の中では、『もっと何かできるんじゃないか』という気持ちが消えることはありませんでした。そして再度ドナーになるための検査を受けたところ、肝臓の一部の提供なら可能という検査結果がでました。しかしながら多くの病院は、一度腎臓のドナーになった人が再び肝臓の一部を提供することを認めていません。長い目で見た時に何が起こるかわからないからです。アメリカ国内でダブル・ドナーは10人もいないと思います。」
「その数週間後、チルドレンズ・ホスピタル・コロラドに入院する赤ちゃんが私の肝臓とマッチすることがわかりました。赤ちゃんはかなり弱っており、亡くなった人からの臓器提供を待つというオプションはなかったようです。私が唯一の適合者であるのに、『ノー』と言ったら赤ちゃんはどうなってしまうのか…。迷いはありませんでした。当初は職場である学校が夏休みに入る5月29日に手術が予定されていましたが、赤ちゃんの具合が思わしくなく、2日に手術が変更されました。」
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