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【海外発!Breaking News】唯一動かせる口で折り紙を折り、作品を売る男性「信じればできないことはない」(中国)<動画あり>

TechinsightJapan / 2019年5月20日 21時0分

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脳性麻痺により、学校にも通ったことがなく自分で食事をすることも歯を磨くこともできない中国の男性が、唯一動かせる“口”を使って折り紙を折ることに挑戦し、作品を売り出すまでになった。『South China Morning Post』が伝えている。

山東省に住むガオ・グァンリンさん(Gao Guangli)が折り紙に興味を持ったのは、12歳の頃だった。同年代の子供たちが紙飛行機で遊んでいるのを見たのがきっかけで、小さなキャンディの包み紙を口の中に入れ、折り紙を折る練習を始めたという。

ガオさんは「誤って折り紙を飲み込んでしまうこともしょっちゅうで、お腹がいっぱいになって夕飯が食べられないこともありました。長い時間練習していたので、口内炎にもなりましたよ。私の健康状態は決していいとは言えず、18歳の頃には虫垂炎の手術を受けました」と語っており、いっぱしになるまでには相当の努力があったことを明かしている。

『South China Morning Post』の動画では、ガオさんはただ口をモゴモゴしているだけのように見えるが、出来上がった作品は実に見事である。ガオさんによると、口の中での制作は手の指を使って折り紙と折るのと一緒で、歯で噛むことで折るラインを決め、舌を使って大きさを測り、折り込む角度を調整するそうだ。ガオさんが得意とするのはカエル、ハート、ボート、ロケットなどだが、一番難しいのはツルで制作には20分かかるという。

そんなガオさんだが学校には一度も通ったことがなく、両親の介助を受けて生活していた。読み書きもできなかったガオさんが「外の世界を見たい」と思ったのは、友達から古いコンピュータを譲り受けた23歳の頃だったという。

そして24歳になったガオさんは、障がいを持つ友人に誘われ、大道芸人として山東省済南市で5か月を過ごすという思い切った行動に出る。友人の歌に合わせてガオさんが折り紙を折るというものだったが、そこから800キロ離れた浙江省杭州市に場所を移した直後、冷たい雨が降る路上で寝たことが原因で高熱を出し、帰宅を強いられた。

この件以来、ガオさんは両親のそばを離れることなく暮らすようになった。しかしガオさんは、両親に経済的負担をかけたくないという思いからネット通販大手の「淘宝(タオバオ)」に出店し、折り紙の作品を売り出すようになった。また中国で人気のアプリ「快手(Kuaishou)」に動画の投稿もしており、2017年からはある会社の求人情報をネットに掲載するアルバイトも始めた。同年12月2日には3分34秒で折り紙のボートを作る偉業を成し遂げ、ギネス世界記録に登録されている。

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