【海外発!Breaking News】最後のフライトを終えた機長 ゲートでのサプライズに涙「夢の仕事だった」(米)<動画あり>
TechinsightJapan / 2019年8月9日 6時50分
6月24日、最後のフライトを終えて降機したパイロットの男性は、ボーディング・ブリッジを渡り終えるとコーラス隊に温かい歌で迎えられた。「34年間、アメリカン航空のパイロットとして頑張ってくれてありがとう。これからの人生も楽しんで!」―そんな思いを伝えるために、一緒に働いてきたクルーらが機長に用意したサプライズ・プレゼントだった。
アイルランド・ダブリン空港を出発し、イリノイ州にあるシカゴ・オヘア国際空港に到着したブライアン・レンツェン機長(Brian Lenzen、65)を歌で出迎えたのは、アイルランドでツアーを終え、この便にたまたま乗り合わせていたコーラス隊「セント・アンソニー・オン・ザ・レイク(St. Anthony on the Lake)」のメンバーだった。コーラス隊はゲートの前に立ち、アイルランドの名曲『May the Road Rise Up』をブライアンさんに贈った。
この歌は「あなたの行く手に道が開かれ、いつも追い風が吹きますように…。また会う日まで、神の手の中に抱かれていますように」と畳みかける。別れを惜しみ新しい門出を祝う曲としても知られており、思わぬサプライズに感極まったブライアンさんの目からは涙がこぼれ落ちた。
地元ニュース『KARE11』によると、この祝福の歌の合唱は客室乗務員がコーラス隊に頼んで実現したもので、ブライアンさんは「ボーディング・ブリッジを歩いていたら、歌が聴こえてきたのです。何事かと思ったのですが、自分のために歌を歌ってくれていると知って、思わず涙してしまいました。もともと感情的になりやすいのですが、私にとって本当に特別な時間になりました」と語っている。
ブライアンさんはミネソタ州チャスカ出身で、チェスカ高校からミネソタ州立大学マンケート校へ進学し、フライング・クラウド・エアポートで飛行技術を習得した。複数の航空会社で経験を積んだ後、1985年にアメリカン航空で働き始め、最後の8年間は国際線パイロットとして活躍した。引退前の3年間は次世代中型ジェット旅客機ボーイング787の機長を任され、まさにパイロット一筋の人生だった。
「もともと空を飛ぶことが大好きでパイロットになったのです。好きなことでお金が稼げるわけですから、幸せでしたね。パイロットはただの仕事ではなく、私の“夢の仕事”だったのです。65歳が定年ですが、本当はもう少しパイロットを続けたい気持ちもあります。ダブリンからの最後のフライトは、自分で気心の知れたクルーを選び、ダブリンではみんなでパブに行きました。実に楽しい思い出ができましたよ。」
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