【海外発!Breaking News】ヘロイン過剰摂取の写真が拡散した母 「息子のために」薬物を断ち3年経った心境語る(米)
TechinsightJapan / 2019年11月5日 5時50分

今から3年前、ヘロインの過剰摂取で意識を失った女性の写真が警察によって公開され、世界中のメディアが伝えて拡散した。女性はその後、ヘロインに溺れた母親しか知らない息子のために心を入れ替え、薬物を断ってから丸3年を迎えたという。『Inside Edition』『TODAY』などが伝えている。
米インディアナ州バーソロミュー郡在住のエリカ・ハートさん(28)は2016年10月22日、ディスカウントストアの前にある駐車場で車の運転席に座ったまま意識を失っているのを地元警察によって発見された。後部座席には当時10か月だった息子のパーカー君が泣いており、エリカさんはヘロイン摂取に使ったと思われる注射器を左手に握りしめたままだった。
へロインの過剰摂取だったエリカさんは、救急隊員に麻薬拮抗薬のナルカン(ナロキソン)を投与されて一命を取り留めたが、後に児童虐待などの罪で懲役6か月、執行猶予2年の判決を受け、ドラッグ依存者のためのリハビリ施設への入所を強いられた。またこの時のエリカさんの写真は地元警察によって公開され、世界中のメディアがこぞって取り上げた。
それからちょうど3年が経った今年の10月22日、エリカさんはFacebookにパーカー君と一緒の写真を投稿した。笑顔のエリカさんが手に持っているサインには「ナルカンが私の命を救った」、もうすぐ4歳になるパーカー君のサインには「それで僕はママを取り戻した」と書かれており、次のようなメッセージが綴られていた。
「3年前、私はヘロインの過剰摂取で意識を失い、息子や母、そして母のパートナーが見ている前でナルカンを投与されました。家族にとっては思い出すのも辛い出来事ですが、もう今となってはそれは重要なことではありません。今の私にとって一番大切なことは、私がナルカンによって救われ、ドラッグに依存せずに生きるチャンスを与えられたことです。もしあの時救われなかったら、息子は母親を知らずに生きいくことになったでしょう。3年前は息子がいても薬物の誘惑に負けてしまった自分がいました。でも今は、息子の存在がまっとうに生きる心の支えになっています。薬物を断って3年を迎え、こうしてシェアできることを心から嬉しく思います。」
エリカさんが薬物に手を染めたのは、今から13年も前のことだった。ブドウ球菌感染症を患ったエリカさんは、医師に処方された鎮痛剤の有効期限が切れると路地裏などでオピオイド鎮痛剤(医療用麻薬)を購入して使用し続けた。まだ15歳だったが、そのうちより強い薬を求めるようになり、19歳になる頃にはヘロインに手を出した。その後ヘロイン購入のため盗みまで働くようになったエリカさんは、21歳になると薬物依存でリハビリ施設への入退所を繰り返すようになった。そして2016年10月22日、25歳の時にヘロインの過剰摂取で意識不明に陥ったのだった。
エリカさんは現在、薬物やアルコール依存者のためのミーティング「Celebrate Recovery」に週3回ほど参加しており、薬物を断つ動機となったパーカー君のことをこのように語っている。
「3年前の私は一日に4回はヘロインを摂取し、いつもぼんやりしていました。母親としてパーカーと遊んだことも気遣ってあげたこともないばかりか、ドラッグディーラーのもとに連れて行ったことさえありました。拘留されていた時にパーカーが面会にやってきたのですが、息子は私の膝に座ろうともしなかったのです。パーカーは私が誰なのかも、どう振舞っていいのかもわからず困惑していました。私はパーカーの1歳の誕生日も、初めての感謝祭も、最初の一歩を歩いた時もそばにいてあげることができませんでした。そしてパーカーのためにドラッグを断とうと心の底から思ったのです。」
「薬物を断ってやり直した今の私に、パーカーはべったりくっついて離れません。私を頼りにしているパーカーを裏切ることなどできません。パーカーがいてくれるから私も頑張ることができるのです。」
「3年前の写真は今見ても辛いです。当時は恥ずかしさと屈辱感でいっぱいでした。でも落ちるところまで落ちたことで、自分を奮い立たせることができたのです。あの写真がなかったら今の私はいないでしょう。」
画像は『Inside Edition 2019年10月31日付「Mom Behind Viral Heroin Overdose Photo Celebrates 3 Years of Sobriety」(Ali Elizabeth Photography/Keywords Co)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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