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【海外発!Breaking News】犬に舐められただけで感染症に 63歳男性が入院16日目に死亡(独)

TechinsightJapan / 2019年11月28日 5時50分

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ドイツ在住の60代の男性が、飼い犬に舐められたことで感染症を患い多臓器不全で死亡した。犬や猫の咬傷に起因する敗血症は多数報告されているが、この男性のケースは極めて稀だという。『PEOPLE.com』などが伝えた。

3日ほど高熱がありインフルエンザに似た症状が続いていたドイツ在住の男性(63歳)が、呼吸困難に陥り病院を訪れた。この時すでに顔や下肢全体に赤黒いあざが見られ、肝機能不全や腎障害を起こしていた男性は深刻な敗血症と診断され、ブレーメンにある赤十字病院の集中治療室に移されて治療が施された。

しかし入院から30時間で男性の容態は急激に悪化。医師らは抗菌剤を投与するなど必死の治療を続けたものの、男性は心停止状態に陥ってしまった。蘇生により生命維持装置に繋がれた男性は、手足指の壊疽が進行して皮膚が紫色に変色し、表皮に水疱が現れ始めた。

入院4日目のこと、男性の血液からはカプノサイトファーガ-カニモルサス(Capnocytophaga canimorsus)という犬や猫の口腔内常在菌が検出された。カプノサイトファーガ-カニモルサス感染症は犬や猫に咬まれたり、ひっ掻かれたりすることで感染するが、この男性に咬傷痕は見られなかったという。

入院11日目になると男性には黄色ブドウ球菌への感染や肺炎の症状が認められ、その後壊疽は四肢全体に及んだ。そして入院16日目、脳への損傷や多機能不全のためこれ以上の治療は困難と判断した医師や家族は、男性の生命維持装置を外す決断をした。

『European Journal of Case Reports in Internal Medicine』によると、犬や猫に咬まれたり引っ掻かれたりして感染症にかかった場合、高齢者や糖尿病、アルコール依存者などに重症例が多く見られるとのことだ。しかしこの男性のように、健常者で病歴や火傷、傷などがなく、飼い犬に舐められただけでカプノサイトファーガ-カニモルサスに感染したケースは極めて稀であるという。

医師は「犬や猫の飼い主はインフルエンザのような症状が現れた場合、できるだけ早く医師の診察を受けてください」と注意喚起している。

画像2枚目は『European Journal of Case Reports in Internal Medicine 2019年10月9日付「Being Licked by a Dog Can Be Fatal: Capnocytophaga canimorsus Sepsis with Purpura Fulminans in an Immunocompetent Man」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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