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【海外発!Breaking News】教室の片隅に墓石 新学期明けに登校した生徒ら仰天(南ア)

TechinsightJapan / 2020年1月27日 5時50分

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新学期早々、南アフリカのある学校で教室に驚くべきものが設置されていた。それは真新しい墓石で名前の部分は白い布で覆われていたという。『IOL News』など複数のメディアが伝えている。

クワズール・ナタール州のウムジムクル(Umzimkhulu)という小さな町にある「ムトゥワネ高等学校(Mthwane Senior Secondary)」は1996年に設立された。もともとこの場所は農場だったが、所有者が去ったことから地元の人々がお金を出し合って教室を一つだけ建てた。その後、町の人口が増加すると州教育省が学校経営に関わるようになり、校舎や教師も増えていった。現在は10クラス、全校生徒400人となり、校庭に3つほど倒れた墓石があったものの学校の運営は順調だった。

しかし今年の1月、新学期が始まると教室内に墓石が設置されていたのだ。生徒のみならず教師も新学期初日に発見して驚いたというが、なぜ教室の中に墓石があったのか。

学校理事長のシズウェ・ンボカジさん(Siziwe Mbokazi)は、この土地に関する揉め事をメディアに明かしている。3年前に「学校内の墓に埋められているのは私の家族だ」と土地の所有権を訴えた女性が現れたそうで、女性は祖父の土地であることや校庭の倒れた墓石も祖母やその子どもが埋葬されていたものだと主張したという。女性は学校の移転を望んだ末に「教室内に墓をつくっていいのか」と脅したことから、校長は学校理事長に助けを求めた。そしてこの問題は教育省にゆだねられることになり、2019年12月までに別の場所に新校舎を建てるということになった。

しかし昨年の12月、女性は校門の南京錠を破壊した。さらに教育省に連絡したことが「気にくわない」と苦情のメッセージを何度も送ってきたそうだ。学校側は教育省に「新校舎の場所を速やかに確保してほしい」と訴えたが学校は移転されず、新学期には教室内に墓石が完成していたのだった。

女性によると、彼女の祖父は1960年にこの土地を与えられて暮らしていたそうで「祖母とその子どもが埋められている場所に、亡くなった祖父を埋葬してあげたいだけ。ここに墓があるんだから、この土地が墓地として使われていることは明らかだったのに、なぜ彼らは学校を設けたのか」と憤っている。祖父は遺書に遺産相続人としてこの女性を指定していたという。また女性は「今後、祖父の墓石を撤去しようとするなら法的措置も辞さない」と話したそうだ。

その後、学校は地元の名士が提供してくれた土地に移動式教室を設置した。新学期開始からおよそ1週間でそれなりに授業はできているというが、今後はトイレなどの設備を整えていかなければならないという。

画像は『IOL News 2020年1月21日付「A tombstone in the classroom: KZN school pupils’ creepy back to school discovery」(Picture:Zanele Zulu/ African News Agency(ANA))』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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