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【海外発!Breaking News】武漢で行方不明だった中国の市民記者、2か月ぶりに姿現す

TechinsightJapan / 2020年4月24日 5時50分

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中国・湖北省武漢市内で新型コロナウイルスの取材を続け、2月から行方が分からなくなっていた李澤華さん(25)が2か月ぶりに姿を現した。李さんはTwitterやYouTubeに動画を配信し「警察に拘留され、強制的に隔離されていた」と明かした。『FOX News』『New York Post』などが伝えている。

李澤華さんは武漢市内で取材を続け音信不通となっていた3人の市民記者のうちの1人で、国営放送の「中国中央電視台(CCTV)」に勤めていたが、個人で武漢入りしていた。市内では火葬場を訪れたり、感染者へのインタビューを行うなど精力的に活動を続けていたが、2月26日に新型コロナウイルスの発生源との噂もある「武漢ウイルス研究所(P4ラボ)」を訪れ、その後は行方が分からなくなっていた。研究所から帰宅する車の中では「今、白のSUVに追われている。助けてくれ」と訴えており、自宅からの動画配信中にマスクをした数人が部屋に侵入する姿が捉えられた直後、画面が真っ黒に変わり音信が途絶えた。

そして今月22日、約2か月ぶりに李さんがTwitterやYouTubeに姿を現し「2月26日以降に何があったのか」などについて淡々と語った。

動画の中で李さんは「SUVに追われ自宅に戻った後、警察の制服や防護服を着た男たちが近所を捜索しているのを目撃し、部屋の灯りを消したまま3時間もコンピューターの前に座っていた。その後、公安部と名乗る少なくとも3人の男たちに地元の警察に連れていかれ、『公共の秩序を乱した』として取り調べを受けた。起訴はされず『感染の危険が高い場所を訪れた』として隔離を強制された」と明かしている。

拘留後はカメラやコンピューターの持参が許されず、最初は武漢市内で、のちに自宅がある別の省に移送されて隔離されたようだ。食事は一日3回出され、警備員に監視されて生活していたものの、中国中央電視台の夜のニュースは視聴することができたという。また2つ目の隔離場所ではカメラの持ち込みが許可されたそうだ。

李さんは「隔離中、警察は礼儀正しく合法的にふるまっていた。食事や休息がしっかりできるように配慮し、私の世話をしてくれた。3月28日には解放された。隔離後は自宅に戻り家族と過ごしていた」と当局を感謝する言葉も述べており、最後にこう結んでいる。

「新型コロナウイルスの流行により苦しんでいる人々の一日も早い回復を祈っている。中国に神の恵みがありますように! 世界の団結を願う!」

なお連絡が途絶える前の李さんは「隠し事はしない。何も語らず、目を閉じ、耳を塞いだままでいることはしたくない」と述べており、今回の動画の語り口やコメントがこれまでとは全く違うことから「まるで監視下にあるようだ」と指摘する声もあがっている。市民記者不明のニュースが世界を駆け巡る中、李さんはなぜ約1か月も沈黙を貫いてきたのか。同じように武漢で取材をしていた陳秋實さん(34)と方斌さんの行方は未だ分からないままである。

画像は『Fox News 2020年4月23日付「Chinese citizen journalist missing for 2 months after reporting on coronavirus in Wuhan reappears」(YouTube)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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