【海外発！Breaking News】外出禁止令中に散歩させたい飼い主と散歩したくない犬のゆるーい攻防戦（豪）＜動画あり＞

各国が外出禁止令を発令している中、多くの国や都市が外出できる条件としていくつか例外を設けているが、その一つが犬の散歩である。このほどオーストラリアで外出禁止令が出ている間、犬を散歩に連れて行きたい飼い主と散歩に行きたくない犬との攻防戦を捉えた動画が話題になっている。『10 daily』『7NEWS.com.au』などが伝えた。

豪クイーンズランド州ゴールドコーストで、先月12日に撮影されたマイク・クックさん（Mike Cook）が飼っている雌のゴールデンレトリバー“エルシー（Elsie）”の動画が話題になっている。当時、外出禁止令が発令中のオーストラリアでも犬の散歩は許されており、マイクさんはエルシーを外へ散歩に連れだした。

しかしエルシーはどうしても散歩に行きたくなかったようで、マイクさんとエルシーのちょっとした攻防戦が始まってしまった。マイクさんに連れ出されたエルシーは歩道に横になり、頑として歩くのを拒否したのだ。マイクさんは何度かリードを引っ張ってエルシーに歩くように促したが、効き目はさっぱりだった。

業を煮やしたマイクさんはエルシーを置いて自分だけ歩き始めたが、エルシーはマイクさんの後を追うこともせずそのまま横になったままだった。折れたのはマイクさんの方で、再びエルシーのもとへと戻ってきた。

エルシーはまるでマイクさんがすぐに戻って来るのを知っていたかのようで、体を仰向けにして尾を振りながらマイクさんを待っていた。その後もマイクさんは体重29キロのエルシーを抱きかかえようとしたが、これも断念したようだ。

ゆるい攻防戦が続く中、たまたまウォーキングをして近くを通りかかったケイラ・エヴァンスさん（Kayla Evans）がそのやりとりを撮影しており、エルシーの動画をInstagramに投稿したところ、瞬く間に他のSNSでもシェアされ、トータルで5000万回以上も視聴されるほど人気となった。

のちに地元メディアからインタビューを受けたマイクさんは、「当時、壮大なドラマが繰り広げられた」とジョークを交えて次のように語った。

「エルシーはあの時、まだ夕食を摂っていなかったので外に散歩に行く気分ではなかったんですよ。彼女は食べることが大好きですからね。たった100メートル弱の距離を散歩させるだけで15～20分もかかりました。でもその後、家に帰るのにたった2分しかかからなかったんですよ。」

どうやらエルシーはマイクさんの「家に帰るよ」の一言で、まっしぐらに自宅へと走っていったようだ。また今回、エルシーの動画が人気になったことについてマイクさんは嬉しく思っていると語り、のちにエルシーとマイクさんは動画の撮影者のケイラさんと対面を果たしている。

ちなみにオーストラリアでは感染拡大が抑えられており、州ごとに異なるがマイクさんの住むクイーンズランド州では今月2日から外出禁止令が緩和された。いつでも散歩ができるようになったエルシーは、さぞかし青ざめる思いをしていることだろう。



画像は『10 daily　2020年4月28日付「Owner Of Dog Who Refused To Go On A Walk Breaks His Silence」（Image: Kayla Evans / ABC）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　MasumiMaher）