【海外発!Breaking News】シベリアトラに襲われた飼育員が死亡 営業再開したばかりのスイスの動物園で
TechinsightJapan / 2020年7月9日 15時10分
スイスのチューリッヒ動物園(Zurich Zoo)で現地時間7月4日の午後、シベリアトラが飼育員を襲っているとの連絡が来園者から入った。襲われた飼育員は、動物園関係者や警察による必死の救出もむなしく現場で死亡が確認されたという。『BBC News』『The Sun』などが伝えている。
チューリッヒ動物園で4日の午後1時過ぎ、園内の緊急センターに飼育員がシベリアトラ(別名アムールトラ)に襲われているとの連絡が入り、すぐさま救助に向かった。目撃者によると事故は8~9分間の出来事で、現場には警察車両と救急車も到着したという。警察官らによるペッパースプレーやゴム弾の援護を受け、動物園スタッフらはなんとかトラを別の飼育場に移して襲われた飼育員から引き離し救出することに成功した。だが飼育員は残念ながら現場で死亡が確認された。
襲われた飼育員は55歳の女性でチューリッヒ動物園に長く勤務していたが、それ以上の情報は公開されていない。
チューリッヒ警察の広報担当であるジュディス・ホードルさん(Judith Hoedl)は「迅速な救出ながらも救うには遅すぎ、死亡に至った」と話しており、死亡した飼育員がなぜトラと同じ飼育場にいたのか、どのようにして事故に至ったのかは、警察及び検視官などによって捜査中とのことだ。
飼育員を襲ったメスのシベリアトラ“イリーナ(Irina)”は、2015年にデンマークのオーデンセ(Odense)にて誕生。同じ飼育場で暮らすオスのシベリアトラ“サヤン(Sayan)”との喧嘩で絶命したメスのシベリアトラの代わりとして2019年にこの動物園にやってきたという。
動物園のセヴェリン・ドレッセン園長(Severin Dressen)は、今回の事故について「亡くなった飼育員とそのご家族に対し深くお悔やみを申し上げます」と述べたが、一方で「トラは小屋に入ってきた者は自分の縄張りへの侵入者以外何者でもありません。イリーナの反応はあくまで本能的に自然なこととも言えます」とトラの本能的な反応として起こり得ると話している。イリーナは現在、事故現場とは別の飼育場に移されているが、動物園では「イリーナにとくに影響はない」「今回の件でイリーナを安楽死させる予定はない」と表明した。
事故を受けてチューリッヒ動物園は翌日に閉園したが、数日前にロックダウンの解除を受けて営業再開したばかりであった。
なおシベリアトラは『ナショナルジオグラフィック』によると、体長3m(10フィート)以上、体重272kg(600ポンド)以上にもなるネコ科としては最大級の動物という。2017年にはロシアの動物園で、シベリアトラに襲われた飼育員が重傷を負っている。
ちなみにチューリッヒ動物園では昨年12月、ミンドロワニ(Philippine crocodile)が清掃のため飼育場に入ってきた飼育員の手に噛みつき、離さなかったことからワニを射殺していた。
画像は『The Sun 2020年7月5日付「TIGER ATTACK Tiger grabs female keeper, 55, by neck and mauls her to death in front of small child at Zurich zoo」(Credit: EPA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
那須サファリのトラ襲撃 元飼育員らに罰金命令 獣舎に入れず終業
毎日新聞 / 2024年4月17日 9時42分
-
トラ元飼育員ら罰金命令、栃木 那須サファリ、過失傷害罪など
共同通信 / 2024年4月16日 11時4分
-
「エサをやる機械に人が挟まれた」体を切断されたような状態で、その場で死亡確認…1人で作業中だった40代の男性従業員か、現場は肉牛700頭ほど飼育の牧場 北海道士幌町
北海道放送 / 2024年4月6日 14時38分
-
【海外発!Breaking News】希少なコウモリがぶら下がりながら出産 珍しい瞬間をカメラが捉えた(英)<動画あり>
TechinsightJapan / 2024年4月4日 12時53分
-
那須サファリ事故で略式起訴 元飼育員、過失傷害罪
共同通信 / 2024年3月26日 17時40分
ランキング
-
1イスラエル、イランに反撃 中部の空軍基地標的か
共同通信 / 2024年4月19日 21時12分
-
2襲撃された邦人5人、日系企業の駐在員で車列を組んでの通勤中…パキスタン
読売新聞 / 2024年4月19日 23時56分
-
3ミャンマー国軍、ロヒンギャ1000人以上を強制動員…「人間の盾」に利用か
読売新聞 / 2024年4月20日 7時39分
-
4ロシア防衛産業支援と中国批判=「主要な貢献者」と懸念―米長官
時事通信 / 2024年4月19日 23時10分
-
5中国軍に「情報支援部隊」新設 習氏主導の戦略支援部隊は廃止
産経ニュース / 2024年4月19日 22時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください