1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

【海外発!Breaking News】自然保護活動家、5年間育ててきた白ライオンに襲われ死亡(南ア)<動画あり>

TechinsightJapan / 2020年8月31日 5時45分

写真

南アフリカのリンポポ州ホエドスプルートで今月26日、自然保護活動家のウエスト・マシューソンさん(West Mathewson、69)が手塩にかけて育ててきた5歳のメスの白ライオンに襲われた。ライオンは180キロはあり、ウエストさんは現場で死亡が確認された。『The Guardian』『Mirror』などが伝えた。

事故が起きたのは、ウエスト・マシューソンさんが所有するプライベート自然保護区「ライオン・ツリー・トップ・ロッジ(Lion Tree Top Lodge)」で、ウエストさんは2頭の白ライオン“タナー(Tanner)”“デミ(Demi)”と一緒に散歩をしていたところだった。襲われたウエストさんの後ろでは妻のジルさん(Gill、65)が車を運転しており、ジルさんは何とかライオンの気を散らそうとしたものの暴走を止めることはできなかった。

『Mirror』によると、ウエストさんは散歩中に2頭と格闘ごっこをしていたそうで、そのうち1頭が本気になった可能性が高いという。現場にはすぐに救急隊や警察が駆けつけたが、ウエストさんは身体の複数個所に致命傷を負い、その場で死亡が確認された。

2頭はまだ生後1週間の頃にウエストさんがライオンを繁殖する「ライオン・ファーム」から買い取り、哺乳瓶でミルクを飲ませて育てた。ウエストさんは2頭と一緒に一日2回、3~4時間の散歩を日課とし、時にはロッジにステイするゲストを招いて歩くこともあったようだ。



南アフリカでは娯楽のために狩猟をし、射止めた獲物を剥製や毛皮にして持ち帰る「トロフィーハンティング」が盛んで、過酷な環境下でのライオンの繁殖・飼育が行われている。ライオン・ファームで生まれたライオンはまず、観光客との触れ合いの場で金儲けのために使われる。そして成長するとフェンスに囲まれた敷地内に放たれ、高いお金を払ってやって来たハンターたちの餌食となる。これは「キャンド・ハンティング」と呼ばれ、ウエストさんは自然保護活動家として「南アフリカで行われているハンティングは今すぐ止めるべき。繁殖されたライオンは、人間の娯楽と金儲けのために使われ、その骨は薬などに使用するため中国で取引されている」と訴え続けてきた。

しかしながらタナーとデミは2017年にも敷地内から逃げ出し、別の保護区で働いていた男性を襲って死亡させていた。ウエストさんは当時「2頭はフレンドリーで、自分はいつも一緒に散歩をしている」と訴え、タナーとデミが殺処分されることはなかった。ウエストさんの死亡後、2頭は麻酔銃で撃たれて眠らされ一時的に別の保護区に移動されているが、今後の対応については明らかにされていない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください